『特攻野郎Aチーム/アカプルコ救出大作戦』(1983)
2010年 08月 31日

TVドラマってこともあるんでしょうが、Aチーム、何度もドジ踏んで捕まったりします。
しかし撃っても撃っても弾は当たらず、敵も味方も誰も死にません。
まあ情報化社会の現代では凡そ成立しそうもないシチュエーションばかりで、その点今回の劇場版がある程度までリアリティ重視(とはとても言えませんけどね)なのは仕方ないでしょうね。
だからこそ逆に、ファンタジーとして楽しむ余地はあるかと。
”ハンニバル”ジョージ・ペパード、”クレイジーモンキー”ドワイト・シュルツ、”コング”ミスター・Tとレギュラーも勢揃い。
今回の事件を切っ掛けに、依頼人のエミーが”エンジェル”としてチームに加わるというのがラストですが、演じたメリンダ・クレアも改めてみると、ハッとするような美人じゃないけど親しみやすそうなキュートなルックスの持ち主で良いですね。
それにしてもこのパイロット版、日本語吹替が搭載されてないんですな。
今回の劇場版の吹替では、羽佐間さんがモリソン役で出演してるらしいですが、これってある意味で『ミッション:インポッシブル』のジム・フェルプスみたいな扱いですな(って、例えがわからないか)。
そういえばこのパイロット版でも、モリソンが死んだことがAチームが地下に潜る切っ掛けになったことが説明されてました。
オリジナルにきちんと敬意を払った映画化なのは(本来なら当たり前なんですけど)嬉しい限りです。
でもオリジナルはユニバーサルなんですが、今回の劇場版は20世紀フォックスなのはちょいと不思議。
まあいかにも安葉巻のヤンキー風くわえ方、ではあったけど、ニカッと笑う口の横っちょからにょっきり出た葉巻は、ハンニバルのキャラによく合ってましたね。
私の中では『ブルー・マックス』がもっとも印象的なんですが、『ティファニー』の時同様、二枚目がマイナスになったのか、永らくブランクがあった気がします。
たしか、先日亡くなったばかりですよね。
今のハリウッドはアクションとCGありきな傾向のせいか、脚本と演出で魅せる映画が少なく感じます。昔のアメリカンテレビのネタには面白いのが結構あるのにねえ。
あー。でもそれでは大スクリーンや3Dの必要性はないですわね…。
日本でも報じられましたけど、そんなに大きな扱いではなかったような・・・。
ところでダーク・ベネディクトは、『ギャラクティカ』に『Aチーム』と、自分がかつて出演していたTVドラマが次々とリメイクされる現状をどう思っているんでしょうね(苦笑)。