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ミュージカル『エリザベート』

ミュージカル『エリザベート』_e0033570_16524386.jpgオーストリア=ハンガリー二重帝国の皇后エリザベートの生涯を描いた、脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ、音楽:シルヴェスター・リーヴァイ、演出・訳詞:小池修一郎による、ウィーン発のミュージカル。
日本では1996年から宝塚歌劇団、2000年から東宝でも上演され、現在も再演され続けているヒット作品。

今回の東宝版は
 エリザベート:朝海ひかる/瀬奈じゅん
 トート:山口祐一郎/石丸幹二/城田優
 ルイジ・ルキーニ:髙嶋政宏
 フランツ・ヨーゼフ:石川禅
 マックス:村井国夫
 ルドルフ:田代万里生/伊礼彼方/浦井健治
 ゾフィー:寿ひずる/杜けあき
 ルドヴィカ:阿知波悟美/春風ひとみ
 エルマー:岸祐二
 マダム・ヴォルフ:伊東弘美
 リヒテンシュタイン伯爵夫人:小笠原みち子
 ヴィンデッシュ:河合篤子
 ツェップス:広瀬彰勇
 グリュンネ伯爵:治田敦
 シュヴァルツェンベルク侯爵:阿部裕
というキャスト。

どういうお話なのかはあまり知らなかったのですが、人気作品ということでずっと気になっていましたし、前回はチケットが取れなかったので断念したという経緯があったので、今回も「おんきょう」で再チャレンジ。
今度は運良く取れましたので、昨晩帝国劇場へ行ってきました。
ミュージカル『エリザベート』_e0033570_1652661.jpg

「おんきょう」で割り当てられている日程と自分の都合、それに出演者を見比べていつにするかを考えたのですが、結局は中心人物であろうトートを基準に考えるのが良いのかな、と判断。
初挑戦の城田トートは自分にとってリスクが多そうなので除外し、先日見た『レベッカ』での印象が今一つだった山口トートよりも石丸トートかな、ということで決めたのですが、石丸幹二の声量と歌唱力、存在感は凄いですね。役柄自体がそうなっていることもあるのですが、この人が出てくるだけで場を完全に支配してしまいます。

ただ、全体的には自分にはピンとこない作品でした。
某さん(笑)に「男性受けする作品なのだろうか?」と言われたんですが、結局誰の視点で見ていれば良いのかわからなくて。
主人公がエリザベートであり、そしてトートなのはわかりますけど、じゃあこの二人に感情移入出来るかといえばNO。しかも出ずっぱりではなく、結構不在の時間が長いです。もっともトートは端からピンポイントで登場して美味しい場面を浚っていく役回りですが。

ミュージカル『エリザベート』_e0033570_1653175.jpg逆に出ずっぱりなのはルキーニですが、この人は狂言回しで、舞台進行はしてくれますけど、物語自体を進める訳じゃありません。高嶋政宏って上手い役者になったなあとは感じるものの、このキャラクターも感情移入しながら見ることも出来ません、というか、観客をある種突き放すような役割をになっているのです。
自分がハプスブルグ家に対して不勉強だということもありますが、姑の締め付けに反発し、夫の浮気に愛想を尽かし、育児を放棄して遊び呆けるヒロイン・・・・女性だとエリザベートの生き方に共感しながら見られるのでしょうか。

そういえば女性客の割合は多かったですね。
そして皆一様に、観劇後は興奮、感動の面持ちで家路に着いた模様。ちょっと口惜しいなあ。
リピーターも相当数いるみたいですし、何度か見ていくうちに自分も楽しめるようになるんでしょうか。

実を言うと今回、浅海エリザベートの”声”がどうしても好きになれなかった、というのも最後まで乗れなかった一因でもあるのです。唄声だけでなく、台詞回しも。
ファンの方には申し訳ないですが、自分には耳触りだったというか・・・。
なので機会があれば、違うキャストでもう一回見てみたいとは思います。
今回の公演中はチケットも取れないし無理でしょうが、おそらく2~3年のうちには再演もあるでしょうから。
Commented by みゆみゆ at 2010-09-13 23:39 x
最初は石丸さんがトートってちょっと違うかも~なんて思ってしまいましたが、評判が良いですね。
イメージが湧かないけど、でも気になります(笑)
Commented by odin2099 at 2010-09-14 06:30
あ、某さんが来た~(笑)。

先入観がないせいか(?)、石丸トートは格好良かったです。
城田トートは、ヴィジュアルは問題なしで、後はもっと歌って踊れれば、という書き込みがあったんですが、その後はめきめき上達して、推す人も増えてきているようですね。
最大公約数的なのは、やはり山口トートですか。
複数キャストの場合、他のヴァージョンはどうしても気になります。もう一度は観に行きたいなぁ。
by odin2099 | 2010-09-12 16:53 | 演劇 | Trackback | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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