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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ナイルに死す』 アガサ・クリスティー

e0033570_6342281.jpg美貌の資産家リネットとジャクリーンは親友同士。しかしジャクリーンが婚約者サイモンをリネットに紹介した時、二人の間に亀裂が走る。そしてリネットとサイモンは結婚、ハネムーンでエジプトへと出掛けるが、その行く先々でジャクリーンは二人の前に姿を見せる。
ノイローゼ気味となるリネット。やがてナイルへ向かう船上でジャクリーンとサイモンはついに口論となり、興奮したジャクリーンはサイモンの足を撃ち抜いてしまう。
パニックを起こしたジャクリーンには船客が付添い、重症のサイモンは身動き出来ない。だが何者かに頭を撃たれ、リネットは殺されてしまう。
船には他にもリネットに恨みを抱いていると思われる人物や、彼女の資産を狙っている者、更には謎の職業的”殺し屋”も乗船していることが明らかになるが、ポワロの”灰色の脳細胞”が導き出した真犯人とは・・・?

映画『ナイル殺人事件』の原作小説。

ということは、犯人も知って読んでいたのだけれども、映画を見ているだけでは納得しかねた犯人の心理や動機――一体いつから計画していたのか、どういう気持ちでいたのか、どういう風に計画を組み立てたのか――が、小説を読むことでやっとわかるようになったのが何よりの収穫だった。
勿論、映画版を引き合いに出すまでもなく、巧みに伏線を張り巡らせたエンターテインメント作品であることは間違いないが。

ただ何度か見ている映画版の印象が強すぎたため、それ以外の登場人物たちが、整理されていたり改変されていたりすることもあって、読み進めていく上で意外に手間取ったのは思わぬ弊害だった。
by odin2099 | 2010-09-17 06:35 | | Trackback | Comments(0)
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