『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 涌井学
2010年 10月 06日
うーん、困ったな。何を書いてもネタバレだな、こりゃ。
公開前に余計な情報をシャットアウトしたい方は、ここまで読んだら廻れ右して下さいまし。
お話の方は、予想通りパート1に『さらば』をプラスした感じで、若干あの「石津嵐版小説」に近い味付けもあります。
このノベライズがどれだけシナリオに忠実かわからないし、しかも肝心の本編がどこまでシナリオ通りに撮ってるのかはわかりませんけど、オリジナルの台詞も結構残ってるみたい。
「明日の為に今日の屈辱に耐えるのだ、それが男だ」とか、「慌てず、急いで、正確に」とか。
「案外”原作”に忠実なんだなー」と思った反面、個人的には「こうして欲しくはなかったな」というアレンジも多々あったので、予想していたとはいえかなりボルテージ・ダウン・・・。
主題歌をスティーヴン・タイラーが歌うからってワケじゃないでしょうけど、『アルマゲドン』っぽい”泣きパニ”映画の要素がプンプン。
オリジナル版『宇宙戦艦ヤマト』が放送されていた頃は、『大空港』、『ポセイドン・アドベンチャー』、『タワーリング・インフェルノ』などのパニック映画がヒットしていたし、「絶望的状況からの脱出」というパニック映画的要素、影響は『ヤマト』にも色濃く残ってはいましたが、それ以上に『ヤマト』は「若者の成長物語」、「宇宙を舞台にした大冒険活劇」という部分が売りだったはず。この辺りは今回の映画からはすっぽりと抜け落ちてます。ま、キャストを考えれば仕方ないんですが。
ガミラスとイスカンダルの関係も、これは捻りすぎかなあ。
放射能除去装置に至っては××××なので、いくら生存を掛けての一か八かの大博打とはいえ、無責任すぎ。
そうそう、今になってもガミラス側、イスカンダル側のキャストが発表されない理由も、本書を読めばわかります。
そして例え大ヒットしたとしても、続編が作られる心配はまずないのが、ある意味救いでしょうかね。
それにしても西崎P、この内容でよくOK出したもんです・・・。
えーやっぱり「ヤマト」関連まつりに急遽くっつけました。 感じたことは表レビューに書いたので、特に裏レビューはないんですが、でもやっぱノベライズを読んだからとて不安がなくなるというわけではありませんでした。 映画を見ないとわからん…ということで。 表レビュ....... more
西やんと主役の(カッコいいと)イメージしたトコと思惑が合致したのが実写版OKの真相といったトコでしょ
そのおかげでバーター企画として復活篇が創れたワケだし
その上ちゃんと原作クレジットは付くし・・・
コレが松ちゃん監修だったらあのラストには反対するわ
ヘタすりゃ沖田艦長もねぇ(笑)
さんざんあっちこっちでパート1で沖田を死なせたコトを後悔している発言があるからねぇ
ヤマトクルーでも書いたが
ガミラスとイスカンダルの関係は当初から予想していたとーり
ただ公式サイトで二連星とおぼしきグラフィックがあるのは
ミスリードか・・・
もしくは本編とノヴェライズではまだまだ設定が大幅に違うのか?
で、10年位前に松本センセがぶち上げてたリメイク&続編では沖田艦長は死なさない、ということだったみたいですが、でも沖田艦長ってどう考えても死ぬべきキャラクターだったんじゃないのかねえ。
また沖田艦長が死んだからこそ、パート2以降では古代の自立・成長が描けた訳で、それはそれで良かったんじゃないかと。
まあ、それを「完結編」では否定しちゃって、ある意味でパート1のリメイクっぽくしちゃったのはシリーズとしての作劇上の破綻だと思いますが。
しっかしこのノベライズ読むと、地球とイスカンダルって近すぎないかあ?
地雷踏んじゃいました。(笑)
沖田艦長は死ぬべきキャラクターだったと思います。
(名前もだから沖田なのでしょう。)
老兵から若者へバトンタッチという必然性もあったと思います。
その後、沖田というキャラは『ヤマト』の世界で大きな存在になったのだとも思いますね。
『完結編』はいただけなかったと思います・・・。
映画も、このノベライズ通りの展開になっちゃうのでしょうかね~。
松本版の『ヤマト復活篇』こちらも見たいかも?
う~ん、どうせなら長官役もお願いしたかったかな?(笑)
ここだけは、ちょっと安心してます。
デスラーは、やはり伊武さんじゃないとね。
そうですね、その週末ぐらいには映画観に行きたいですね。
デスラー=伊武雅刀、スターシャ=上田みゆき、アナライザー=緒方賢一、そしてナレーション=ささきいさお、だそうです。
伊武さん、顔出しで長官でも良かったですね。
他にも、例えばささきさん&上田さん御夫婦が、古代や雪の両親を演じるとか、そういうお遊びがあっても良かったかも。