『キカイダーメモリアル/25年目の再会』
2010年 10月 22日
発売されたのは1997年12月で、キカイダー生誕25周年の記念作品。
なのでサブタイトルにある「25年目」とは、番組終了からではなく、番組スタートからのカウントということになります。
ぢゃ、01最初っから出てるワケじゃないから「25年目」じゃないじゃん!
…というツッコミはとりあえず置いておきましょう。

でも基本設定やストーリーの大まかな流れなど、せっかくの追加ナレーションでもあんまり補足されていないので、初見の人は勿論のこと、「懐かしい~!」「一生懸命観てた~!」「でも細かいとこ忘れちゃった…」というファンにも些か不親切な作り。
でも収録時間に制限があるんだから、文句は言えませんね。
本放送は多分途中から、再放送は1話から熱心に観ていましたが、それももう30年以上前の話。
その後はビデオなどで数話観ている程度なんですが、それでも大半のシーンにしっかと見覚えがあって、我ながらよく覚えているもんだと感心してしまったのですが、それだけインパクトがあったんでしょうね。
かなり影響も受けまして、一時は憧れのファッションがジローのスタイルだったりもしました…。
それにしてもダムの上にすっくと立ったり、走行するトラックの荷台の屋根の上で戦ったり、結構無茶してます。
これ、今じゃ安全性の問題で許可されないだろうし、CG使えば何とでも出来ちゃうけど、この頃は本当に凄かったんですな。
今のヒーロー役者やスタントマンの方々も大変だとは思いますが、この頃はその大変さがあまり理解されないまま、とりあえずやっちゃえ!みたいな気分があったんだと思います。
よく大きな怪我や事故がなかったもんです。
それと土曜の夜8時から、という放送時間のせいもあるのか、子ども番組とは思えないアダルト描写。
それだけでなく、ゴールドウルフやバイオレットサザエのエピソードや、ハカイダー誕生譚、ビジンダーとワルダーのドラマ、そして何といってもジローとミツコの悲恋などなど、ストーリー自体もかなり大人向けというか、子どもにゃわからん世界になっているのが好きです。
いや、わからなければわからないなりに、子どもは自分の中に吸収するものなんです。
巻末には池田駿介、伴大介、それにハカイダーの声を担当した飯塚昭三の座談会も収録。