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『絃の聖域』 栗本薫

人間国宝である長唄の家元の邸内で、ある女弟子が殺された。犯人は内部の者としか考えられず、嫉妬や憎悪が渦を巻き、誰が誰を殺しても不思議ではない複雑に入り組んだ家中ではあったが、何故殺されたのが彼女だったのか、その犯人はおろか、殺害の動機も杳として知れなかった。だがその最中に起きる第二の殺人事件・・・。
芸に魅入られ、芸に囚われた人々の集う邸内の人間模様を、家庭教師の伊集院大介が鮮やかに解き解してゆく――。
『絃の聖域』 栗本薫_e0033570_6255513.jpg

栗本薫の作品は<グイン・サーガ>と『魔界水滸伝』しか読んでおらず、それ以外の作品は基本的にスルーしていたんですが、最近推理小説に手を出すようになると、<伊集院大介>とか<嵐夢之丞>のシリーズが気になりだし、ところがこれらは現在は殆ど絶版だったり入手困難だったり・・・とモヤモヤしていたところ、相方さんのご厚意により<伊集院大介シリーズ>の1作目を読むことが出来ました。

で、読み始めたらイキナリ少年同士の××シーン!
・・・かなーり引きましたが(苦笑)、我慢して(?)読み進めて行くうちに段々と面白くなってきました。
伊集院大介は、その後はれっきとした”名探偵”となるようですが、この段階では”素人探偵”。いや本人にもその自覚はないでしょうね。

彼は何となく事件に関わりを持ってしまい、結果的に幕引きをするという役回りなので、後半と言うよりも終盤になるまで存在感はあまりありませんし、重要なポイントである三味線や長唄の講釈部分もチンプンカンプン。
それに犯人像や動機、そしてその背後関係も今一つピンとこない部分があったりもするのですが、ストーリーの運び具合は流石だなあと思わせるものがありますし、やっぱり”名探偵”モノは安心感みたいなものがありますね。雰囲気は明智小五郎というよりは金田一耕助っぽいような。

他の作品にも××シーンとかあったら、ちょっとタンマかなあ(爆)と思っちゃいますけど、それでもこのシリーズ、可能であれば追いかけて行きたいものです。
相方さん、どうもアリガト~でした。
by odin2099 | 2010-11-26 06:24 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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