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『スルース(探偵)』

リメイク版の映画を観て、オリジナル版の映画を観て、今度は劇団四季の舞台版を観てきました。
元々は舞台劇だったのだから、完全に順番逆に観てますね。
『スルース(探偵)』_e0033570_2121104.jpg

でも、最後にデコレーションを廃した”純粋な形(?)”で観られたのは、ある意味でラッキーでした。
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舞台版ではアンドリューの豪邸の一室だけで物語が展開されますが、映画版だとどちらもその豪邸を、これでもかと飾り立て、カメラを外に出したりして奇を衒った演出を施してますが、シンプル・イズ・ベスト、こっちの方が落ち着いて観ていられます。映画は映画で、そのアレンジや良し、といった感じではありますが。

これは先日、『サウンド・オブ・ミュージック』を観に行った際、劇場ロビーに展示されていたこの作品のセットの模型。
『スルース(探偵)』_e0033570_21165861.jpg

お話はビックリするほど同じでした。
それぞれ1時間ずつの2幕物。
リメイク版の方の映画版は色々と付け加えたりアレンジしたりしてますけど、オリジナル版の映画は舞台版の忠実な引き写しという感じです。
映画版が好きな人はこの舞台版も楽しめるでしょうし、舞台版が気に入った人は映画版も面白く感じるんじゃないかと思います。
そして映画版以上に、役者の演技如何に掛っている作品です。

今回はアンダーを置いていないのか、キャスティングされているのは一人ずつ。
アンドリュー・ワイク役の志村要は、映画版のローレンス・オリビエやマイケル・ケインに比べるとかなり陽性な印象で、その分本性を剥き出しにしたかのような変貌ぶりが狂気を感じさせて不気味ですし、下村尊則演じるミロ・ティンドルは随分尊大で厭味な奴。これまた映画版のマイケル・ケインやジュード・ロウのような、憐みを誘うような演技とは一線を画しています。

それにしてもこの人の台詞回しは癖がありますねえ。
昔この人の『ハムレット』を観に行ったことがあるんですが(それが四季初体験)、その時はそんなに気にならなかったんですけれど・・・。
ただ、二幕における一大見せ場では、そのことがかえって有利に働いていることも否めません。
『スルース(探偵)』_e0033570_21172012.jpg

しかしこのキャスト表、完全に遊んでますね(苦笑)。
皆さん、ちゃんとこのカラクリに気付いたのかなあ?
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これは今日行った自由劇場ではなく、お隣の四季劇場「春」「秋」にあったクリスマスツリー。
もうそんな季節ですね。
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そしてこちらはいよいよ放送が近づいてきた『オペラ座の怪人』。
沼尾みゆきのクリス、楽しみです。


Commented by よしな at 2012-10-01 01:26
こんばんは。
>しかしこのキャスト表、完全に遊んでますね(苦笑)。
>皆さん、ちゃんとこのカラクリに気付いたのかなあ?
えっ?えっ?気がついていないです…。(汗)
Commented by odin2099 at 2012-10-01 20:43
>よしな様

いらっしゃいませ~。

出演者は二人しかいないのに、キャスト表は五人になってる、ということです。
あとの三人は誰~?
by odin2099 | 2010-11-27 21:22 | 演劇 | Trackback(1) | Comments(2)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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