地上波初!と銘打って「日曜洋画劇場」枠で放送されましたが、何とこの為に吹替版が新録されました。
劇場公開時に作られた吹替版は、一般公募したライラ役の西内まりやや、コールター夫人の山口智子にパンタライモンの成海璃子、更にイオレク・バーニソンの緒方拳といったビッグネームに馴染めずに観る気が起きませんでしたが(アスリエル卿の東地宏樹やセラフィナ・ペカーラの本田貴子、リー・スコーズビーの小林清志あたりは納得ですが)、これはなかなかそそられる試み。
ライラの針宮理恵を始め、コールター夫人の田中敦子、アスリエル卿の藤真秀、リー・スコーズビーの山野史人、セラフィナ・ペカーラの冬馬由実、パンタライモンの水田わさび、イオレク・バーニソンの大塚明夫、ラグナー・スタールソンの大塚芳忠、ジョン・ファーの内海賢二、ファーダー・コーラムの納谷六朗、ロジャーの小林由美子、ビリーの竹内順子…と意外な配役もありますが、総じてかなり豪華なキャスティング。
これは一見の価値ならぬ一聴の価値あり、です。
もしかするとビッグ・ネーム故にそのままTV放映出来なかった、とかいう理由があったのかも知れませんけれど、格落ちのお手軽な新録は困りますけどグレードアップなら大歓迎ですね。
今回の放送は2時間枠なので、おそらく20分ぐらいはカットされていたと思いますけれど、それでもこの映画は面白い。
原作知らないと確かに辛いだろうし、それを考慮してかやたらとテロップが挟みこまれてましたけど、ファンタジー小説の映画化としては、かなり理想的な出来栄え。
返す返すも興行成績が振るわず、シリーズ化されなかったのが残念です。
原作者としてもある程度手応えはあったようで、自ら続編製作を働きかけているらしいニュースを今年の初めごろに耳にしたように思いますが、どうやら一年ほど前に製作元からは正式に中止が発表されていたのだそう。
知らなかったなあ。
伏線張りっぱなし、風呂敷広げっぱなしなので、何とかして欲しいもんですが。