『ムーンプリンセス/秘密の館とまぼろしの白馬』(2008)
2010年 12月 23日
その地は何百年も前に、メリウェザー家とド・ノワール一家との醜い確執から、”月姫”と呼ばれたマリアの祖先によって呪いが掛けられていたのだ。その呪いを解くことが出来るのは真の”月姫”だけだという。しかし、もし5000回目の満月までに呪いを解くことが出来なければ、谷は滅びてしまうという。
マリアは自分こそが”月姫”だと教えられるのだが・・・。

しかしながらお話はかなり趣きを異にするものになっていて、これは果たして納得の上での改変だったのだろうか、という疑問符が付く。
ただ映画としては充分にまとまりがあるものになっていて、多くを語りたがらない、思わせぶりな態度を取る大多数の登場人物たちにイライラさせられることはあるものの、美しいロケーション(ハンガリーが中心だったとのこと)やセットなど、ファンタジー映画としては及第点かと思う。
『ライラの冒険』の続編が頓挫し、ヒロインを演じていたダコタ・ブルー・リチャーズはどうしたのかと思いきや、この作品では堂々の主演。ライラの時の小生意気さは残しつつ、美少女ぶりに磨きのかかった成長した姿を見せてくれている。
共演はヨアン・グリフィズ、ナターシャ・マケルホーン、ティム・カリー、監督はガボア・クスポ。
原題は”THE SECRET OF MOONACRE”とシンプルなのにゴテゴテした邦題は気に入らないが、ファンタジー好きにはお勧めしたい一本。

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3.5点 (10点満点。5点で普通。6点以上なら満足って感じです。) 一時期の乱発ですっかり飽きてしまったのですが、元々はファンタジー好きのワタクシ。 よーやくまたファンタジーを観...... more