『ロビン・フッド』(2010)
2010年 12月 25日
今際の際のロバートに後事を託されたロビンは、彼の故郷ノッティンガムへと向かい、ロバートの父ウォルター・ロクスリー卿とロバートの妻マリアンと出会うことになる。
息子の最期を見届けたロビンをねぎらったウォルターは、そこで意外な提案を持ちかけてきた。跡取りのいない今となっては、自分の死後この領地は没収されてしまう。その為ロビンに息子ロバートの身代わりになって欲しいというのだ。ロビンはそれを承諾するが、マリアンにとっては到底受け入れられるものではない。
だが、ロビンの意外な一面を垣間見たことにより、次第にマリアンとロビンは打ち解けていく。
その頃、新王ジョンの命を受け、過酷な税を課し民衆を苦しめていくゴドフリー。それはジョン王に対する反抗勢力を育てることでもあった。今まさに国を二分した内乱が勃発しようとしているのだ。
その隙にフランス兵を率い、更にジョン王に対する反感を強める行動に出るゴドフリーは、かつて自分の邪魔をした男が、ロバート・ロクスリーを名乗ってノッティンガムにいることを知り、その矛先を向けんとしていた・・・!
ラッセル・クロウがリドリー・スコット監督と組んで、ロビン・フッド伝説を映画化した一篇。第三回の十字軍遠征からの帰路から物語が始まるので、かつてリドリー・スコットが監督した『キングダム・オブ・ヘブン』の姉妹編的位置付けにもなるのだけれども、二本の作品を続けて観ても同じ時代のお話だとはなかなか思えない。やはりそれなりの知識がないと、この手の作品は面白さが半減するのだなあと痛感した。
とはいうものの、そんな知識はなくても一本の作品として楽しむ分には大丈夫。
ロビンの本名だったり変名として使われることもある”ロバート・ロクスリー”が別人として登場したり、リチャード王があっけなく序盤で死んじゃったり、”森の無法者”ではなく”傭兵”のような立場のロビンだとか、悪代官より更に悪い奴が出てきたりとか、今まで自分が知っていた<ロビン・フッド伝説>とはかなり違う設定、展開なので最初のうちこそ随分と途惑ってしまったのだけれども、観ているうちに迫力ある攻防戦、雄大なロケーションに心を奪われて行く。
元々は<伝説>なのだから、ヴァリエーションは幾つかあっても良い。
最後はロビンが”無法者”となることで幕を閉じ、これから皆が知っている<伝説>が始まって行くのだという”エピソード0”でもあるのだけれども、この続き、描かれることはあるのだろうか。
リチャード1世がどんな王だったか、その弟ジョンが王になったいきさつとかは、なかなかわかりやすかったですねえ。
ヨーロッパの王家なんてのは、いろんな婚姻関係で、入り組んでて、さまざまな王位継承に口出しすんのは、もう定番中の定番だったわけですが、この辺は日本と大いに違うところで、面白いなああと思います。
日本の方が特異っちゃ、特異なんですがね。
根本的に間違ってますか?(苦笑)
あの頃のヨーロッパなんて、超貧しく、秩序もへったくれもない!年がら年中国境争いに明け暮れ、あっちの王家とこっちの王家の婚姻関係でなんとかつないでいた・・みたいなもんですから。
距離は遠いけど地続きだから(島国のイギリスだってそんなに離れてるわけじゃないし)、そういったもののミニチュア版が戦国時代の日本かなーと。
それにしてもこの作品、出来れば吹替版で観たかったです。
字幕だと伝わらない細かな部分も色々あるんでしょうしね。





