『ウルトラマンゼロ THE MOVIE/超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010)
2010年 12月 27日
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の続編で、前作で死んだと思われたウルトラマンベリアルが、カイザーベリアルとなって復活。別宇宙での異変を知った光の国では、ベリアルの野望を阻止すべくウルトラマンゼロを送り込む。

更に二人はベリアルの侵略から逃れてきた惑星エスメラルダの王女エメラナと出会い、ベリアルを倒す鍵となる伝説の<バラージの盾>を求め、宇宙船ジャンバードで旅を続ける。
そんな彼らの前に現れたのは”炎の海賊”たち。彼らが<バラージの盾>の在り処を知っているというのだが、海賊の用心棒グレンファイヤーが戦いを挑んでくる。ゼロに変身してグレンファイヤーと戦うラン。そこへベリアル帝国の艦隊が出現。ゼロたちを”仲間”と認めたグレンファイヤーと”炎の海賊”たちは、<盾>は鏡の星にあると告げるとベリアル艦隊へ立ち向かっていった。
一方、鏡の星に辿り着いたランたちだったが、鏡の星の”二次元の民”は滅びゆくのも運命だと語る。そしてそこには惑星エスメラルダでエメラナ姫を守って戦い、ベリアルに敗れたミラーナイトが自らを封印していた。
ベリアルによって闇に魂を犯されてしまったミラーナイトを、自らの光で浄化するゼロ。その行為が”二次元の民”の心を動かし、遂に<バラージの盾>を見つけ出すランたちだったが、時既に遅く、そこにもベリアル軍の魔手が伸びてきていた・・・!
前作は、レイたちZAPクルーの話と、メビウスをはじめとするウルトラ戦士たちの話と、そしてウルトラマンゼロの話とに分断されてしまっていたので柱が揺らいでいる印象だったが、今回はゼロを主人公にし、更にゼロがランと一体化することで他のキャラクターたちとのやり取りもスムーズに行っているので、見易さという点では前作以上。
そしてミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボットといった非ウルトラの新ヒーローたちの登場も、作品世界の幅を広げた感があって好感触である。
この彼ら、それぞれミラーマン、ファイヤーマン、ジャンボーグAのオマージュ、リファイン・ヒーローで、その登場シーンには其々の主題歌のメロディーをアレンジしたBGMが流れるという凝りよう。
声は順に緑川光、関智一、神谷浩史が担当し、ゼロ役の宮野真守含めて全員が<ガンダム>シリーズの主演経験者というのは狙っていたのだろうか。
本音を言うと其々オリジナルのまま登場して来て欲しかったものだが――特にジャンボーグAを生み出したエメラルド星は、一部児童書籍ではウルトラの星の兄弟星とされていたこともあるし、前作そして本作にも登場するその他大勢のウルトラ戦士たちのデザインは、ウルトラマンやセブンよりもエメラルド星人をモティーフにしているのだから――、今後の展開を考えてのことなのだろう。扱いが、どことなく『仮面ライダー電王』のイマジンのように思えるのが気にはなるのだが。
その一方で、ウルトラ戦士の出番は少ない。
ウルトラマンの黒部進、セブンの森次晃嗣、ジャックの団時朗、エースの高峰圭二とオリジナルの役者を揃え、ウルトラの父の西岡徳馬、ゾフィーの田中秀幸、タロウの石丸博也も続投だが、セブンを除けば殆どが二言三言。特に80の長谷川初範、ユリアンの萩原佐代子の出演は大きく報じられていただけに、この扱いは残念だった。またレオやアストラ、キング、母、ネオス、マックス、メビウス、ヒカリらは姿は見せるものの台詞はなしで、その他大勢扱いなのもお気の毒。良くも悪くもゼロの映画で、「ウルトラマン」の映画を観たという気分にはあまりならない。
しかしながら映画は最初から最後まで燃える展開で、ウルトラブレスレッドの設定が上手く活かされていないとか、アイアロンやダークゴーネら、せっかく『ミラーマン』、『ジャンボーグA』の怪獣を模してデザインされたベリアル軍の幹部たちも見せ場がないとか、前作で強烈な存在感を示したベリアル、そしてOVで圧倒的な強さを見せたダークロプスも影が薄いとか色々と不満はあるものの、エメラナ姫は可愛いし、”二次元の民”の声はミラーマン=鏡京太郎の石田信之で渋いし、手に汗を握り、ゾクゾクしながら1時間半を堪能した。
アッと驚くウルトラマンノアの降臨(「バラージ」に「ノア」とくれば、これはひょっとすると・・・?)、そしてクライマックスのベリアル軍と”炎の海賊”、惑星アヌー、鏡の星らの連合軍との一大決戦の迫力は『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を凌ぐ?! ちなみにこの連合艦隊の旗艦はマイティスター号という、あのMJ号のオマージュメカなんだとか。
そういえばベリアル軍が繰り出すレギオノイドの大軍との交戦は、どことなくモビルスーツ戦を彷彿とさせ、これなら「ガンダム」の実写化も問題ない・・・?
最後には45周年記念作品の第2弾が来年末に公開される旨の告知が出て終わるが、素直にラストで誕生した”新たな宇宙警備隊”<ウルティメイトフォースゼロ>(ゼロ、ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボット)の活躍を描くものになるのか、はたまた新たな展開が待ち受けているのか、来年が楽しみでならない。
またOV作品も作られるのではないかと思うが、出来ればミラーナイトたちが単独で活躍するスピンオフ作品も作って欲しいものだ。

内容光の国に飛来した、謎の飛行物体。。そして、ダークロプス軍団!!突如の襲来であったが、ウルトラマンゼロおよびセブンが中心となった光の国の戦士たちにより、なんとか、撃破...... more

客入りは8割くらい、客層は未就学の幼児から低学年くらいのチビッ子を中心に、その親御さんといったファミリー層で客席は埋め尽くされた。 【送料無料】ウルトラマンゼロTHE...... more

「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」を見てきました。以下、ネタバレを含む不満と賞賛です。 まずは不満から。 ウルトラマンゼロとベリアルがますますどうでも良くなった映画でした。「カイザーベリアル」なんて言ってますけど、実際は殆どマント脱いでの戦闘だし、ちょっと戦ってすぐスペースゴジラ化。別宇宙での悪事はとんでもないですが、描かれたのはカイザーの名が泣く活躍でした。本当、前作で倒されていれば良かったものを。ウルティメイトフォース・ゼロを結成するためだけに使われたようなもので...... more


「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」 観てきた 映画フロアに続くエスカレーターの昇り口横、 目に入った特大ポスター ウルトラマンぽくないですな 内容はタイトルに全部盛ってやろうと思ったのですが無理であった 前回… ウルトラ... more


ウルトラマンゼロ THE MOVIE超決戦! ベリアル銀河帝国 気合いを入れて初日、1回目鑑賞してきました~ (はい、結構前の話になります・・・)突如、謎の敵か...... more

ウルトラマンシリーズ45周年を記念して製作される、ウルトラセブンの息子、 ウルトラマンゼロがメインとなる劇場版。前作『大怪獣バトル ウルトラ銀河 伝説 THE MOVIE』に初登場した宿敵ウルトラマンベリアルが再登場し、 ウルトラマンゼロとの壮絶な闘いを繰り広げる。…... more

ѤơۤʤȤä åХȥ ȥ THE MOVIE٤ϡեѤȻפäƤΡޤǤϴѤʤäΤåѤƤƥӥǤä̾ΤΤ줿"ι"³ȸ륦ȥޥ緳ġޤ̴Υ륹ä ϱëץ�0ǯʾˤ錄äѤƤȥ饷Ф̣롣ä顢⤦夬³ʤΤǤϤʤ ϡʿۤƤޤۤɤäΤǤ롣 οۤ۹ͫǤä ɤ�³ȤƤϡޤȤǤä إȥޥ THE MOVIEĶ٥ꥢ٤Ǥϡޤǥǥӥ塼ҡ�ޥ�̤ͤαιΩ...... more

盾じゃなくて、弓じゃなイカ?wウルトラマンに大事な事は、子供が見て楽しめる事。単純でポンポンと進むストーリー展開はそれ故なのです。「あ!うーたーきんぐぅ!セブンだ!」ス...... more


2011年1月5日(水) 21:10~ 品川プリンスシネマ4 料金:1200円(レイトショー料金) パンフレット:未確認 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』公式サイト 前作「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」が、レイトショー公開されなかったため、幼児に紛れてオッサン一人で観るのを避けたヘタレは俺だ。 本作は、何故か品川でレイトショー公開していた。川崎でレイトショー公開した「大決戦!超ウルトラ8兄弟」以来の鑑賞。 深夜なのに幼児と母親がいる。後単独の...... more

悪の怪獣軍団「銀河帝国」を率いて、全宇宙を我が物にせんと企む銀河皇帝・カイザーベリアルの野望を砕くため、ウルトラマンゼロが仲間達と共に戦いを挑む、正義と友情のアクショ...... more
