『本当は謎がない「古代史」』 八幡和郎
2010年 12月 28日

古代史の謎解きをしていく内容なのですが、「謎なんかない」とバッサリ切り捨てていきます。
実際は「謎なんかない」というわけではなく、ヘンな見方・読み方をしなければ「謎」と呼べるほどのものはない、誤った先入観や価値観に囚われるな、といったような啓蒙書の類だと思えば良いでのかな。
「神武東征」は記紀には書かれていない。
継体天皇が新王朝を創った可能性はない。
聖徳太子架空説は空論。
日本人の主流は渡来人etcetc・・・。
読んでると「なーんだ、そういうことか」、「そうだよなあ、考えすぎだよねえ」ナドナド、目からウロコ。
でも全部読み終わった後では、「でも、ホントにそうなの?」、「ちょっと飛躍しすぎじゃない?」という疑問も首をもたげてきます。
トンデモ本ではありませんが、”常識”、”定説”よりもちょっと斜めから見てみたい人向け、でしょうね。