『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)

この作品も原作未読で観ましたが、一本に収めなければ、という制約がないせいか、一つ一つのシーンがゆったり目。ホグワーツ魔法魔術学校に通うシーンもなく、全編通じてハリーたちはヴォルデモード一味の襲撃から逃れつつ、その分霊箱を探し求める旅を続けているので、RPG的というか、魔法を使ったアドベンチャー映画色が強まっています。
徐々に暗く、重たくなっていくシリーズですが、今回はいつになく重苦しい展開で、初期の<ハリー・ポッター>の”愉しさ”が懐かしくなってきますが、一方でこれまでの作品では「長閑な学校生活」と「生死を賭けた闇との戦い」部分との落差の大きさに不自然さを覚え続けていたので、そのあたりは個人的にはスッキリとした感じではあります。
それにしてもこれ、子どもが観ても大丈夫なファンタジー映画なんでしょうかね。
直接的な描写は流石に避けてはいますが、かなりエグいシーンもありますし、何といっても驚愕なのはハリーとハーマイオニーのラブシーン!
ロンの見た幻というシチュエーションではありますが、お子様連れの方は気まずい思いをしたのではないでしょうか。ハリーと共に、観客も大人になっていることを期待しましょう。

これまでの作品に出てきたキャラクターが集結し、いよいよ大団円を迎えるのだなあという高揚感もあって、なかなか良く出来ているのではないでしょうか。
もっともこれも、原作読んでないから比較しないで済んでいるからだろうとは思いますが。
PART2の公開は7月とのこと。
従来のパターンで行くと4月頃にはこの作品のDVDが発売されると思いますので、その節にはこれまでの7本全部を観直して、”本当の”最終章に備えたいと思っています。
おっと、その前に原作小説を読み終えておかなくては。
今年もどうぞよろしく。
見に行かれましたね。
ほんとに、子供が見ても面白い!というか、大丈夫なんだろうか??と思わせますよね。
今回は、やはりおっしゃる通り、丁寧に描くことが出来て、いつものようなぶちぎれ!という感じは少なくなってたと思います。
それでも原作既読の身からすると、ずいぶんとはっ背負ってるように思えましたが。
まあ、ここまで来たんで、最後まで付き合います。すっきり終わらせてもらいましょう。
それにしてもハリーとハーマイオニーの××シーンにはビックリ。二人ともそういうシーンを演じられる年齢になったんだなあ、と。
ジニーの「ファスナー上げて」にもドキっとしましたが(苦笑)。
本編上映前の予告編で
主人公が「メガネをかけた少年」で「不思議な術を使」い、「学校に通ってる」・・・
と出てきたので「なんだなんだ?」と思っていたら
実写版『忍たま乱太郎』でした(笑)。
上手いなあ。
ハリポタは不死鳥の騎士団辺りからどんどんと大人向けで暗めな内容になっている感じがするのですが、本作ではもうダーク路線一色になっちゃってますね。おそらく監督自身も、シリーズを観て来た子供たちならハリーと同じくらいの大人に成長してると思ってるから、こういう雰囲気にしたのかもしれませんね~?1作目のコテコテな児童ファンタジーがホント懐かしく感じちゃいますw
でも本作でハリーたちは分霊箱を何個か見つけるかとも思ったのですが、実際は1つだけで、更に死の秘宝なる新しい謎も出たりヴォルデモートの対決も控えたりと、個人的には本当にあと1作だけで大丈夫なんだろうか?と思ってしまいます・・
原作未読ですが、どうやら分量的には半分までの映画化ではなく、もうちょっと先まで行ってる感じらしいですね。
といってもページ数がそのまま上映時間には比例しないでしょうから、出来上がったものを観てみないことには何とも言えませんが。
今は完結編公開後に、1作目からじっくりと順番に観ていくのを楽しみにしてます。
一人の主人公で、ずーっとこれだけの長期に亘って物語を展開してきたという意味では前人未到というか、今後もないかも知れないSF&ファンタジー系映画の金字塔ですからね。
「スター・ウォーズ」だって代替わりしているし、今後匹敵する可能性があるとすれば「ナルニア国物語」?
でもあちらは7作全部の映画化は難しそうだしなあ。
10年経つと、特に子役はガラっと様変わりしますね。
ハーマイオニーやジニーなんかはどんどん可愛くなるし、ネビルもすっかりイケメンだし、それに引き換えドラコは劣化しちゃってるし。続けて見るとどんな感じがするでしょうね。
まあこちらもその分、しっかり歳を重ねちゃったわけですが・・・(苦笑)。