近代映画社のSCREEN新書から出た、アガサ・クリスティーを原作とする映画やTVドラマのガイドブックです。

ルネ・クレールの
『そして誰もいなくなった』、ビリー・ワイルダーの
『情婦』、EMIの
『オリエント急行殺人事件』や
『ナイル殺人事件』、ジョーン・ヒクソンがミス・マープルに扮したTVシリーズや、デイヴィッド・スーシェがポワロを演じたTVシリーズは勿論のこと、『エンドレス・ナイト』やキャノンの
『ドーバー海峡殺人事件』や
『サファリ殺人事件』、『蒼ざめた馬』、
『忘られぬ死』、『魔術の殺人』、『殺しのブラウンスーツ』、『カリブ海の秘密』、
『死者のあやまち』、『殺人は容易だ』などのTVM群も取り上げられています。
紙数の関係もあるので細かいデータはありませんが、ロシアやインドで製作されたものや、日本で翻案されたもの、更には舞台劇やラジオドラマにも触れているあたりは凄いですね。
全世界で「聖書」に次いで読まれているというクリスティーらしく、映像作品も枚挙に遑がありません。
知らない作品も結構ありましたし、クリスティー作とは謳っていないものの、明らかに影響下にある作品も紹介していますので、これから色々と物色してみようかな、と思っています。