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『日本史・あの人たちのあっと驚く「結末」事典』 後藤寿一:監修

『日本史・あの人たちのあっと驚く「結末」事典』 後藤寿一:監修_e0033570_2224162.jpg題名に惹かれて手に取りましたが、うーん、イマイチ・・・。

「歴史に名を残す145人の知られざる結末!」というのが帯の惹句ですが、表舞台から消えた後の「その後」だけじゃなく、潜伏期間(?)だったりで、全体的には「あっと驚く」というより地味なお話の羅列になっています。
しかもあまりに定番な「噂」も多く、今更そんなことを仰られても・・・という感じ。もっと新説・奇説でも紹介してくれていれば楽しめたんですがね。

例えば「源義経=チンギス・ハン」説は肯定も否定もせず、「自分の死を3年間伏せよ」という武田信玄の遺言はすぐにバレたとか、織田信長の遺体は見つかっていないだとか、蒲生氏郷は石田三成に毒殺されたとか、豊臣秀頼は薩摩に落ち延びたとか、徳川光圀は諸国を漫遊していないとか、あまりにもネタが古すぎる気がするのですがねぇ・・・。

まあ「直江兼継」や「江」、「天璋院(篤姫)」などという項目があるのが、最近の本らしいところでしょうか。
by odin2099 | 2011-02-17 22:24 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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