『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』(2010)
2011年 02月 27日
ということで製作体制が変わったことでどうなることかと思ったが、意外にも前作からの引きも用意され(ピーターの剣やエドマンドの懐中電灯など)、シリーズとしての継続性を意識した内容になっていて一安心。
実は今回、音楽担当者が前2作のハリー・グレッグソン=ウィリアムズからデヴィッド・アーノルドに交代していたことを、劇場でパンフレットを見るまで知らなかったので愕然となったりしたのだが、そこはそれ、<007>シリーズでジョン・バリー(合掌)節を全開に聴かせてくれたアーノルドのこと、前作のスコアを流用しつつも遜色のない音楽を提供してくれている。
第1章の白い魔女や第2章のミラース卿のようなわかりやすい悪役キャラクターがいない分、この第3章は旅の目的がわかり難いし、落とし所というか、何を成し遂げればハッピーエンドになるのかというのも見えにくく、最後にカタルシスを味わえるかというと難しいものがあるが、キャラクターの成長物としてはまとまった出来。
だが毎回毎回同じパターンを繰り返されると、些か厳しいものがある。
第1章ではペベンシー兄妹がいがみ合い、第2章ではカスピアンとぶつかり(更に兄妹間でやや険悪な雰囲気にも)、そして今度の第3章ではユースチスが兄妹やカスピアンとゴタゴタを起こすだけでなく、再びエドマンドとカスピアンが対立。
物語の最後にエドマンドとルーシーは、ナルニアへ来るのはこれが最後だとアスランに告げられる。ところで今回、初めて3Dの吹替版で鑑賞したが、ことさら3Dを意識した映像にはなっていなかった。
個人的には3作の中でこの『アスラン王と魔法の島』が一番面白く観れたのですが、原作と比べればやはり随分と内容が違うんですね^^;
自分は字幕鑑賞だったのですけど、ユースチスを演じてるウィル・ポールターという子の声がなんか独特で、ナルニアに来てパニックになってる時のセリフがややヒステリックっぽく聞こえてちょっと笑っちゃいましたねぇ。あとリーピチープとの友情や別れも感動出来た部分がありまして、気が付けば本作で一番印象に残ったのはエドマンドやカスピアンよりもこのユースチス。意地悪な性格も最後には少し改善されて4章が楽しみだな~とは思ってるのですが、興行的に厳しいとなると実現が遠のいちゃいますね~・・(汗
前2作は原作を引き延ばしている部分がありましたが、今回はコンパクトにまとめてありますね。
船で航海していく(だけの)お話なので、追いかけやすかったかも知れません。
原作だと、あっちこっちの島に寄ってその都度ちょっとした冒険がある、という感じですが、映画だと段々とステップアップしているように見え、RPGっぽいのも楽しいかな。
吹替だとユースチスは朴璐美さんですが、なかなかクセのある感じで演じてました。
日本ではなかなかのスタートダッシュらしいですが、欧米では大ヒットとまでは行かなかったようなので、第4章以降がどうなるかは気になりますねぇ。
ちょっと番外編っぽい第5章は微妙ですけど、エピソード1にあたる第6章と完結編となる第7章は見たいです。
原作通りならユースチスは第4章と第7章に登場し、第7章にはピーターやエドマンド、ルーシー、更にはタムナスさんやリーピチープも出てくるはずだし。
この物語だと、そんなに壮大にすることもなく、大仰でもなく、こんな感じで収めるのがちょうど良かったんじゃないかな~と思いました。
ルーシーちゃん、もうちっと可愛くなるかな~(ごめん)と思ってましたが、・・・・ですねえ。ま、でも、4作目は厳しそうな気がします。
第1章も第2章も水増しした感じが強かったので、ボリュームとしてはこのぐらいで丁度良いかもしれませんね。
ルーシーもエドマンドも意外なほど良くなったなあと思ったのですが・・・まあ元が元だったから(苦笑)。
それより「美人」「美人」と言われてるスーザンが、第1章の頃からちっとも綺麗に見えないんですけどぉ・・・・・・(汗)。
第4章、作って欲しいけどやっぱり難しいですかね。
従来のスケジュールからすると、夏ぐらいにはハッキリするかなあ。
なんとなく、これでおしまいぽい感じはするんですけど、
出来れば、「最後の戦い」まで観たいですよね〜。
「銀のいす」のジルが、昔のダコダちゃんくらいの
レベルだと少しは違うと思うんですが・・・(~_~;)
続編作る気なかったら、あえて最後に「ジル」の名前なんか出さなかったと思うのですが、後は日本での興行成績とDVDの売り上げ次第ってとこでしょうかね。
今回、映画館でもグッズ売ってなかったから(旧作のものだけ)、マーチャンダイジングの面では期待出来ないし。
それにDVDも<トリロジーBOX>みたいなセット売りが出来ないのも辛いですねー、メーカーが違うから。
ジル・・・ダコタちゃんですか?
このシリーズ、子役にあんま可愛い子がいないから(!)、一人ぐらい美少女タイプがいても良いかも(笑)。
ファンタジー映画のブームに乗り遅れまいと焦ったのか、




