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『秘密戦隊ゴレンジャー/青い大要塞』(1975)

TVシリーズ第15話「青い大要塞!大暴れバリブルーン」の劇場公開版で、地方都市中心の公開だった1975年冬の<東映まんがまつり>上映作品。
画面の上下を切ってワイドサイズにし、アイキャッチはカットしたもののサブタイトルはそのまま映し出されている。

『秘密戦隊ゴレンジャー/青い大要塞』(1975)_e0033570_21333495.jpg難攻不落の要塞を完成させたと豪語する虹仮面は、日本列島五大都市攻撃計画を立案するが、そこにアフリカ戦線で連戦連勝の将軍・日輪仮面が帰還、<虹の要塞>は側面からの攻撃には強いが真上からの攻撃には弱いと指摘、ゴレンジャーにはバリブルーンがあることを忘れたか?と挑発する。
黒十字軍総統の命により共同戦線を張ることになった虹仮面と日輪仮面は、ゴレンジャーをおびき寄せ、その隙にバリブルーン強奪の計画を立てる。
まんまと罠にはまり愛機バリブルーンを奪われ、あまつさえ東京空爆の道具に使われてしまったことに苦悩するアオレンジャー=新命明は、単身虹の要塞に乗りこんで行く――。

宮内洋大活躍のアオレンジャー編で、過剰なくらいに顔を汚す「やられメイク」も、この人がやるとやたらと格好良い。
しかもロープウェイの上に乗っかったり、片手宙吊りのスタントを披露したり、あちらこちらがドカンドカンと爆発したりでTV番組の枠は超えた一篇。劇場公開も納得の派手さだが、今だと撮影許可、下りないだろうな。
ロケ地は多分浜名湖だと思うが、東映ヒーロー物ではお馴染み場所の一つ。


『秘密戦隊ゴレンジャー/青い大要塞』(1975)_e0033570_21342773.jpgネーミングからして”日輪”と”虹”では何やら因縁がありそうだが、両者が対立するのは最初だけ。結局は共闘が上手く行かずに虹仮面は敗北したという結末なのだが、特に連携していた風が見られなかったのはちょっと惜しい。まあそこまで期待するのは酷なのかも知れないが。

で、この日輪仮面は幹部待遇でレギュラー入りするのだが、本放送時の記憶はあまりなし。多分この頃から『ゴレンジャー』は見なくなっているのだと思う。
それでも『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第1話で勢揃いしたスーパー戦隊の一員として登場し、アカレンジャーがオリジナル・キャストの誠直也の声で喋ると感動的。未だに現役ヒーローだったことを再認識させられたもんである。

そして鋭角的でないバリブルーンのデザインは今見ても秀逸。
巨大ロボ戦のない展開もスッキリしていて、<スーパー戦隊>シリーズもフォーマットをたまには見直したらどうだろうか。
by odin2099 | 2011-03-09 21:36 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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