『メガ・シャークVSジャイアント・オクトパス』(2009)
2011年 03月 26日
軍の極秘実験の影響によって、太古の眠りから覚まされたメガ・シャーク=メガロドンと、神話時代の生き残りのような巨大なタコ=ジャイアント・オクトパスが組んず解れつの格闘劇をやらかす、というお話です。
最初両者は別々に出現して世界各地の海を荒らしまわり、戦艦や潜水艦の攻撃も跳ね返すもんだから、じゃあ両者をぶつけて共倒れさせちまえ、ということからマッチメイクされるのです。
元々両者は天敵同士だったという説明も入ります。
サメとタコの対決、ということから想像されるよりも遥かにでっかい両者の激突。
飛行するジャンボジェット機を海中から大ジャンプで叩き落とし、ゴールデンゲート・ブリッジ(だよね?)を噛み砕くサメなんてありえない大きさだし、更にこのサメをギュウギュウ締めするタコの大きさといったら・・・。
今はCGも安価に使え、一見すると「おおっ!」というようなショットもあったりはしますが、同じようなカットを使い回したり、実景にバレバレの合成を施したりと、全体的には安~い仕上がり。
勿論スター俳優なんか一人も出てきません。
ただヒロイン役のデボラ・ギブソン(デビー・ギブソン)は、80年代後半から90年代にかけて活躍したアイドル歌手だったそうな。覚えてないなあ。
舞台として東京が出てきたり、メインキャラクターの一人が日本人(には見えないけど)だったり、カイジュウ映画の本場=日本に敬意を表してくれてるんでしょうか。
でも日本のカイジュウ好きでも、間違ってもこの映画を”傑作”とは認めてくれないでしょうな。
もっとも、これこそがアサイラム・クオリティ。
今は特集上映のプログラムが組まれてしまうほど注目の映画会社だし、観客は当然わかった上で見るのが最低限のマナー。
好きな人はとことん追いかけるんでしょうね。