『霧のむこうのふしぎな町』 再演
2011年 03月 26日
次回も機会があれば、また鑑賞したいものです。
と書いたのが三年前。
俳優座での再演が決まったのでチケットを取ったのですが、震災から二週間とはいえ、まだまだ続く余震。
ちょっと不安ではありましたが、六本木の俳優座劇場まで出掛けてきました。
(ついでに言うと、震災後電車に乗るのも初めて。引き籠りか?)

ここでの公演は23日から明日までですが、それに先駆けて19日には”つくばカピオホール”という所での公演も予定されていたのですが、こちらは残念ながら休演になってしまったようです。
また原作者の柏葉幸子さんは盛岡在住だそうであちらで被災し、スタッフや関係者にも被災された方が多いとか。
それにイッツフォーリーズでワークシップを行っている東北の学校の中には連絡のつかない所もあるそうで、終演後に出演者からの挨拶がありました。
さて今回の公演、脚本や演出、音楽は前回と同じ。
出演はリナに竹浪歩、ピコットばあさんに井上一馬、イッちゃんにごんどうけん、ジョジョに藤森裕美、キヌさんに歌納有里、ナータに西垣陽子、トーマスに浅川仁志、マンデーに森隆二、バカメに大塚庸介、お妃に角崎慶子、サンデーとシッカはそれぞれ明羽美姫と中山圭、肱黒尚子と鈴木彩子がWキャストで務めています(自分が見た回は中山&鈴木の組み合わせ)。

前回リナを演じていた王子菜摘子さんは2005年の初演以来ずっと演じ続けていたそうですが、昨年の地方公演で同役を卒業されたとのこと。
もう三年前の作品なのでお話は随分忘れていましたが、音楽は不思議と記憶に残っていて、口ずさむとまでは行きませんが、何となくフンフン言いながら鑑賞しておりました。
演出やセットも前回と大きく違う点はなかったかな。
でもHPで初演の際のダイジェスト映像が紹介されているのですが、その時はセットの雰囲気も随分と違っていてビックリ。何度観ても同じなのも安心しますが、ガラっと変わるのもある意味で得した気分になりますね。
終演後、出演者の皆さんがロビーで送り出してくれるのもアットホームで良い感じ。
休憩含めて2時間という長さも適当で、原作とはかなり設定やお話が違うことに不満がないでもないですが、温かい気持ちになれるので満足です。
何年か後には再演がありそうなので、その際にはまた”霧の谷”へ遊びに行きたいなあ。