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『朝びらき丸 東の海へ』 再読

映画公開に合わせて読み始めたのですが、思いの外時間が掛ってしまい、読み終わったのは映画を見てしばらく経ってからでした(更に震災関係でゴタゴタしているうちに、記事をアップするタイミングを逸したりして)。

『朝びらき丸 東の海へ』 再読_e0033570_22215295.jpg結局「見る前に読む」ではなく「見てから読む」に近い形になってしまいましたが、やっぱり随分違うお話になってましたね。
映画だとルーシーが主人公っぽい扱いですが、原作だとエドマンドとルーシー、ユースチス、それにカスピアンがほぼ同格な印象です。
カスピアンとエドマンドの対立も殆どなく、旅はカスピアン主導で進められて行きますし、その成長ぶりも描かれています。ただ前作から3年後という設定はどちらも同じなので、原作だとカスピアンは些か立派になり過ぎかも知れませんが。

ユースチスは映画だと中盤から終盤まで竜になりっぱなしですが、原作だと比較的早い段階で人間に戻り、後は割と「良い子ちゃん」になってしまいますので、これは映画版の方が活躍場面もあってドラマティックかも知れません。リーピチープとの友情も描かれてますし。

結果、原作ファンには申し訳ないですが、この改変された映画版、個人的には結構気に入ってます。
不満はキャスティングだなあ・・・。


前回の感想はこちら
by odin2099 | 2011-04-14 22:22 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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