『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング
2011年 05月 19日
世界的な大ベストセラーになってしまった<ハリー・ポッター>。
全世界で『聖書』の次の次くらいに売れてるそうなので、これはとんでもないことだ。
日本でも児童書という枠にとらわれず読まれているようで、かなり厚手の決して安価とは言えない本が、これだけ部数を伸ばしてるのはちょっと異常な現象。これから映画版の公開を控えているので、更なるファンの増殖は必至だろう。
でもこのお話って取り立てて革新的という内容でもないのだけれども、こんなに持て囃されてるのは何故なんだろう?
確かに分厚い割りにはグイグイ引っ張る展開なので、あっという間に読み終えてしまうのは事実だし素直に面白いとも思うけれど、ならばそれ以前の同工異曲の作品群がさして話題にならなかった理由もわからない。
この第一作のキーになっている「賢者の石」にしたって、手垢がつくほど古典的なアイテムだし。
それでも何故? その答えを今後のシリーズを読み進めることで得たいと思う。
・・・ということで、なんのことはない、それだけ私自身も<ハリー・ポッター>にはまってしまっただけだ
ったりするのだ。おそるべし・・・。
こんな感想を書いたのも10年前。シリーズが完結した今、改めて読み返してみた。
古ぼけた感じがしたり、展開が甘ったるく思えたり、つまり今となっちゃ楽しめないんじゃないかなあ、と心配していたのだけれども、素直に面白かった。
ハリーもロンもハーマイオニーも新鮮。
それに伏線が結構細かいレベルで張られていて、それが回収されているのも凄いなあと。
このままシリーズのおさらい&未読の6巻・7巻を読破!
――の予定。
映画もDVDで観直して、完結編公開に備えるぞ、と(・・・・間に合うのか)。