『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』 サントラ
2011年 06月 27日
この映画では『天装戦隊ゴセイジャー』と『海賊戦隊ゴーカイジャー』から流用されたBGMに歌4曲、それにこの映画の為に新録された16曲など全部で60曲が使われているそうですが、その中から38曲を劇中使用順に収録しているとのこと。
わざわざ『ゴセイジャー』の劇伴を担当した三宅一徳と、『ゴーカイジャー』を担当した山下庸介が分担して新曲を書いているのだから力が入ってます。これまでにないアニバーサリー作品故のことなんでしょう。
1曲目はこの映画の為の書き下ろし。東映マークが出て、直後の苦戦するゴーカイジャーに付けられた音楽です。それに続く2曲目は先頃出たTV版のサントラには未収録の、TVシリーズ第1話でもレジェンド大戦のシーンに流れていた音楽、そして3曲目は『ゴセイジャー』の主題歌!
先日2回目を見に行きましたが、このレジェンド大戦のシーンはやはり興奮します。
決戦の場にゴセイジャーを送り出すために自ら盾になるデカマスターやウルザードファイヤー、シグナルマン、黒騎士ヒュウガらの熱い台詞に萌え、ぢゃなくて燃え!
その後に流れる『ゴセイジャー』の主題歌の歌詞が、「愛する地球(ほし)を 護るため生まれた 運命(さだめ)さ」とか、「ひとつになるのさ 地球の 平和を目指して」など、まるでレジェンド大戦を歌ったかのようにマッチしているのにも胸が熱くなりました。
その後は『ゴーカイジャー』と『ゴセイジャー』からの流用曲が中心になりますが、黒十字王のテーマなどは新録です。
ところでこの黒十字王、何で声が神谷明なんでしょうか?
いや確かに神谷さん、長年「後楽園ゆうえんち(東京ドームシティ)で、僕と握手!」のCMナレーションを務めている陰の功労者的存在ではありますが、悪の大首領タイプの役者さんではないと思いますけれど・・・。
またこの作品では青梅大五郎、天火星・亮、胡堂小梅の3人のレジェンド戦士たちが絡むサブプロットがある関係で旧作のBGMが流れるのですが、このアルバムでも『電子戦隊デンジマン』、『五星戦隊ダイレンジャー』、『特捜戦隊デカレンジャー』からの流用曲はしっかりと入っているのは嬉しいですね。無理だろうなーと漠然と思っていたもので。
ただ既発のCDとの兼ね合いから、今回の映画では未使用のBGMと合わせてのトラック毎の収録となっているのが画竜点睛を欠く感じではあります。
中盤の物語展開は通常の<VSシリーズ>と同様なので『ゴーカイジャー』と『ゴセイジャー』のBGMが上手く選曲されていますが、終盤に差し掛かりスーパー戦隊同士の争いなどが始まると新録音曲が顔を出します。
中には『ゴセイジャー』と『ゴーカイジャー』の曲をミックスした、文字通りのコラボ曲などもあって燃えますし、歴代スーパー戦隊の力を受け継いだ2大戦隊が逆襲に転じる件で流れる『ゴーカイジャー』の主題歌も盛り上がります。
ところが相手は流石の黒十字王、ゴーカイジャーとゴセイジャーは劣勢に追い込まれてしまいます。
そこで奇跡が・・・!
ということでバリブルーンとスカイエース、2大飛行メカと共に33の巨大ロボが勢揃い。
このシーン、「バリブルーン!」の台詞と共に『秘密戦隊ゴレンジャー』の主題歌「進め!ゴレンジャー」が流れるのですが、これが格好良いのなんのって。
聴き飽きるぐらい聴いてる歌ですけど、今回ぐらい感動したことはなかったですね。
その後のゴレンゴーカイオー登場シーンに流れる曲は、「進め!ゴレンジャー」のモチーフも組み込んだオリジナル曲。
最後は「スーパー戦隊ヒーローゲッター~199ver.」で〆。
この歌は『ゴーカイジャー』エンディング曲の特別アレンジ版で、原曲では3コーラスに分けられている歴代戦隊の名前を歌い込んだラップの部分をひたすら繋げたもの。
映像もそれに合わせた特別版になっていて、軽快な曲でありながら歴史の重みを感じさせるものになっています。
ああ、映画もう一回見に行きたいです。早くDVD出ないかなあ。
さてTVシリーズは2クール目も中盤に差し掛かり、色々と新たな展開が見えてきました。
レジェンド戦士たちも元アバレブラックが登場し、今後はギンガマンとかボウケンジャー、更にカクレンジャーだかハリケンジャーだかも出てくるみたいで楽しみです。
6人目のゴーカイシルバーも仲間入りしましたが、実はこの映画にもチラっと映ってます。
しかし彼を足してもこの映画のヒーロー、199人にはならないような・・・?