『吉見百穴』
2011年 08月 18日

また、家からは簡単に行けると思ってたら案外遠かった。
・・・なんて書くと、また職場の先輩や友人に怒られる(苦笑)。


ここは古墳時代後期の横穴墓群です。



以前はコロボックルの住居、などと言われていた時期もあったようですが、その後研究が進み、住居ではなく墓だというのが定説になったようですが、うーん、こういうのっていつか覆ることもあるんでしょうかね。


それ以前にそもそもコロボックルが実在したのかどうかが疑問ですけれど、あちらこちらに伝承が残っているということは、全てが荒唐無稽な作りごとだと片付けるのではなく、”創作”だとしても何らかの事実に基づいているのではないか、と考えるのは決して不自然なこととも思えませんが。


しかし岩山に色々な穴が空いている光景は、ちょっと見には不気味ですね。


この岩山、戦時中には軍需工場を建設する為にトンネルが掘られ、貴重な遺跡が壊されてしまったのだとか。
また内部はある程度まで入れますけれど、途中から鉄柵が設けられ、立ち入り禁止になっています。


この場所の存在を知ったのは80年代の初め頃だったと思います。
ここ、東映のヒーロー作品で頻繁に使われた撮影場所だったんですよね。
<宇宙刑事>シリーズや<スーパー戦隊>シリーズで見覚えのある方も多いのでは?


『ジャイアント・ロボ』や『人造人間キカイダー』、『仮面ライダー」などのロケに使われていた頃の記憶は流石にありませんが、最近でも『仮面ライダー響鬼』や『特捜戦隊デカレンジャー』、『ウルトラマンメビウス』、それに『天装戦隊ゴセイジャー』などでも使われていたようです。

そもそもは東宝映画『日本誕生』が最初だったらしいので、由緒あるロケ地ということになりますね。


関東平野でヒカリゴケが自生している非常に貴重な場所だとか。

そんなこと言われましてもねえ。どうすりゃいいの?

ちなみに「吉見百穴」は何と読むのでしょう?
「よしみひゃっけつ」?「よしみひゃくあな」?



正解はどちらもアリ、だそうです。

吉見町のホームページでは「ひゃくあな」、文化庁の国指定文化財等データベースでは「ひゃっけつ」で登録されているらしく、歴史辞典、考古学辞典の類では両方の読みを記載しているんだとか。

自分は「ひゃっけつ」だと教わりましたが、地元の方は「ひゃくあな」と呼んでいるということなんでしょうね。