『イウォーク・アドベンチャー』(1984)
2011年 09月 03日
全米ではクリスマスに放送されたTV映画ですが、日本では翌年の夏休みに公開。といっても、8月の中旬から下旬まで、僅か2週間という短いものでした。
「スター・ウォーズ」本編じゃなきゃ、お客さんは呼べないと踏んだんでしょうかね。それでも今は亡き新宿はミラノ座という大劇場へ見に行った記憶がありますが、もしかすると穴埋めプログラムだったりしたのかしらん。
家族4人を乗せた宇宙船がエンドアに不時着。彼らは奇跡的に助かりますが、メイスとシンデル兄妹が船を離れている間、両親が恐ろしい怪物に連れ去られてしまいます。
兄妹は偶然通りかかった森の住人イウォークたちと知り合い、彼らの力を借りて両親を助けようとする、というファンタジー・アドベンチャー物です。
番外編とはいえ、当初は『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)』のその後のお話というスタンスだったのですが、何故かその後に設定変更となり、今では『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還』の間の出来事という風に変えられてしまいました。
一応は<スター・ウォーズ・ユニバース>の公式作品扱いではありますが、そうすると色々矛盾が出て来ちゃうんですよね。この作品でイウォークたち(特にウィケット)は、カタコトながら人間の言葉を喋るようになってしまうのですから。
それに今回、メイスとシンデル兄妹とすんなり打ち解けるようになるのも、既にレイアやルーク、ハンたちとの交流あったればこそ、と考える方が自然なんですがねえ。ま、いいか。
今出ているDVDソフトは続編の『エンドア/魔空の妖精』とカップリングになっていて、しかもタイトルを変更。
シリーズ・タイトルとして『スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー』、個別のタイトルとして「勇気のキャラバン」、「決戦!エンドアの森」と付けられていますので、今は『スター・ウォーズ/イウォーク・アドベンチャー~勇気のキャラバン~』とでもしておくのが正式タイトルということでしょうか。
劇場公開以来の再見なんですが、うーん、お話、全然覚えてなかった・・・。
当時のメモを見ても、「ピントがずれているような気がして楽しめなかった」、「ファンタジー色が強くなったのはいいが、イウォークに魅力がない」、「リアルさやハードさのある世界だからこそ、イウォークの存在のアンバランスさが活きてくるのではないか」とか、散々なことを書いてますね、私ゃ。
ようするに、イウォークじゃなくても良かったんじゃないの?ということに尽きるんだと思います。
今回見直して気付いたのは、ジョン・ウィリアムズが作曲した「イウォークのテーマ」が、ちょこっとではありますが、劇中でもしっかりと流れていたこと。これも記憶にありませんでしたね。
あとメイスという少年(この名前、”メイス・ウィンドゥ”からですよね)を演じていたエリック・ウオーカーという男の子が、思っていたよりマーク・ハミルに似てないな、ということ。
いや、公開当時、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルにちょっと似てる、ということが話題になっていたんですよね。その頃は「スター・ウォーズ」の4作目、つまり「エピソード1」はすぐにでも作られるという話だったので、彼がルークの子供時代か、あるいはアナキン・スカイウォーカーを演じるんじゃないかなあ、なんて思っていた時期もあったのですが。