『猿の惑星』(1968)
2011年 09月 04日
というのも、今日まで語り継がれる2本の作品――一本はスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』、そしてもう一本が本作、ピエール・ブールの小説をフランクリン・J・シャフナーが監督した『猿の惑星』――が公開された年だからです。
猿の社会に種族による階級差(チンパンジーが知識階級、オランウータンが政治家、ゴリラが軍人など)があるのが当時のアメリカの世相を反映しているとか、人間を迫害している猿は東洋人をカルカチュアしたものだとか色々言われていますが、そんな深読みをしなくても先ずアイディアとしてショッキング、かつ面白いものだと思います。
そして、”あの”衝撃のラストシーン。
これは脚本を書いた、『トワイライトゾーン』で知られる名手ロッド・サーリングの手になるものだそうですが、知らなければ勿論のこと、わかって見ていてもインパクトがあります。
PLANET OF THE APES 1968年:アメリカ 原作:ピエール・ブール 監督:フランクリン・J.シャフナー 出演:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ロディ・マクドウォール、モーリス・ ...... more
JUGEMテーマ:映画 制作年:1967年 制作国:アメリカ 上映メディア:劇場公開 上映時間:112分 原題:PLANET OF THE APES 配給:20世紀フォックス 監督:フランクリン・J・シャフナー 主演:チャールトン・へストン モーリス・エバンス キム・ハンター ロディ・マクドウォール 未知の惑星に不時着した宇宙飛行士たちは、そこでは猿が人間を支配している事を 知る。主人公テイラーはコーネリアスとジーラというチンパン...... more
【PLANET OF THE APES】 1968/04公開 アメリカ 113分監督:フランクリン・J・シャフナー出演:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ロディ・マクドウォール、リンダ・ハリソン、モーリス・エヴァンス、ジェームズ・ホイットモア 地球を飛び立った宇宙船は1年余...... more
チャールトン・ヘストン版、第一作目です。もう記憶の彼方だったので借りてみました。 いや〜今見ても凄い!猿だ!(当たり前だけど)色あせない技術ですね…。そしてわかってはいても自由の女神像のあるラストシーンは強い衝撃感があります。 不時着した宇宙船、コールドスリープからそれぞれ目覚めると、女性乗組員スチュアートがミイラに。地球時間3978年、こうして「その惑星」に到着したテイラーら男性3人。植物を探索して歩き回るも、荒廃したその星は干からびた世界があるだけ…。 やがて植物を見つけた彼らはその...... more
昔観たと思ってたけど、しっかりラスト忘れてました。
インパクトありましたね~。
因みに、こちらでは「宇宙戦艦ヤマト」と「猿の軍団」が放送してました。
交代で観る約束してたけど、「宇宙戦艦ヤマト」だけになってしまってました。(笑)
最終回は二台のテレビで観ようとしたけど、やはり「ヤマト」が主になってしまいました。
このDVDのジャケット、ネタバレだと不評のようです・・・(苦笑)。
こちらでは4ch(日本テレビ)が『宇宙戦艦ヤマト』、6ch(TBS)が『猿の軍団』、8ch(フジテレビ)が『アルプスの少女ハイジ』&『フランダースの犬』というのが日曜7時半の陣容でした。
9月一杯『ハイジ』を見て、10月から『猿の軍団』を見て(『ハイジ』は最終回だけ見てます)、そのまんま3月まで来たので『フランダース』は見ていない、という状況ですね。『猿の軍団』が3月で終わった後、一体何を見ていたんだろう?
TBSは8時からは小松左京の『日本沈没』を放送。小松左京は『猿の軍団』にも絡んでますから、1時間半のSFタイム&小松左京アワー。
『猿の軍団』と『ヤマト』はどっちにも豊田有恒が噛んでるという間柄ですし、『ハイジ』を製作した瑞鷹エンタープライズには西崎Pが在籍。そもそも『ヤマト』は瑞鷹時代に企画されているんですよね。なんか複雑ですけど。
でも劇場の向かいにある百貨店からシリーズのたびに掲げられた巨大な看板をはっきりと記憶しています。
この作品はたぶん柳の下のドジョウを狙っての五部作化だったんでしょうが、どれも衝撃的なラスト、しかもちゃんとループになる上に人種問題、人間のエゴを見事に描いた傑作揃い、さらにSFマインド満載…
私にとってもSFベスト5(5本でひとつとして)です。
フト思い出したのが、今をサル1979年の大晦日(つまり年が明ければ申年)に、サンテレビだったかがシリーズ5本をまとめて放映した事。
思えば粋な特集でした。最近はやってもこの一本だけなのが残念。
新作、ぜひマインド溢れる傑作にして貰いたいもんですね。
といっても録画しておいて、後日順番に見ていったのですが。
2作目以降は御都合主義の駄作だと言われることが多いシリーズですが、きちんと5作でループになる構成は、当初の狙いではなく結果的にそうなったのかも知れませんけれど、綺麗にまとまっていて感心したものです。
今度の新作は1作目の前日譚ということになるようですが、きちんと輪の中におさまるような内容になっているのでしょうか。
しかしそうなると、10年ほど前のティム・バートン監督のリ・イマジ版の扱いが更に微妙になりますねえ。
番外編と割り切るしかないんでしょうか。
ただ、ティム版の場合はオチがオチでしたから、もうスタートレック13同様、今後の作品はどれも必殺のパラレルワールドのひとつという割り切りが楽しむコツかと。
新作の予告はネットで見ただけですが、当然のことながらテクノロジーの描写には隔たりがありますね。敢えて旧作に阿る必要はないと思いますけど、シリーズとしての統一感が保たれているのかどうかはちょっと不安。
その点、リ・イマジ版の方のプリークエルだと思って見た方がしっくりきたりして・・・?
近石さんは先日『ぶらり途中下車の旅』のナレーションを、滝口さんのピンチヒッターで担当したそうですが、近石さん自身ももう80歳なんですよね。
他に縁のキャストというと納谷悟朗さんですが、これまた微妙・・・。