『スパイキッズ３－Ｄ／ゲームオーバー』（2003）

ＯＳＳを辞め、私立探偵となったジュニ。しかし姉カルメンのピンチに、再びスパイとして立ち上がる。
大人気のテレビゲーム「ゲームオーバー」は、実はトイメーカーと名乗る悪人が子供たちを洗脳するためのものだった。ＯＳＳはこのことを察知し、ゲームの世界にカルメンを送り込んだのだが、途中で消息を絶ってしまう。
はたしてジュニは限られた時間内でカルメンを救い出し、ゲームをシャットダウンさせることが出来るのか？！

ジェームズ・キャメロンの協力を得て３Ｄ映画として作られた作品ですが、ごくごく普通のＴＶ画面で２Ｄ鑑賞。
お話の方は、ここまで来るとどこが”スパイキッズ”なのか良くわかりませんが、画面はカラフルだし、３Ｄで見たかったかも。
ただ「面白いか」と聞かれると微妙・・・。２作目よりは楽しめたかな、バカバカしいけど。

今回は殆どジュニの一人舞台。カルメンは捕まったまんまなので、中盤まで出てきません。
代わりにゲーム世界で出会うライバルたち（謎めいた美少女ディミトラ役のコートニー・ジャインズが可愛い）と、助っ人として呼び入れたグランパ（リカルド・モンタルバン）が活躍。
２作目から登場した車椅子生活のお祖父ちゃんですが、ゲームの中のヴァーチャルな世界ではヒーローとして活躍します。実際のモンタルバンも車椅子生活だったようですが、今の映像技術は凄いですね、ホントに。惜しくも一昨年に亡くなられていますが・・・。

終盤になってようやくコルテス一家全員集合。
パパのアントニオ・バンデラス、ママのカーラ・ギグノ、グランマのホランド・テイラー、それに２作目でライバルだったギグルス兄妹も出てきた挙句に、アラン・カミング、スティーヴ・ブシェミ、ビル・パクストンらかつての出演者も総登場。シリーズ完結編に相応しい豪華さですね。結局今度４作目やるんですけど。
ただ１作目以来の出演となるジョージ・クルーニー含めて、全員がゲスト扱い。というより、カメオ出演程度の出番しかないのはどうなんでしょう？　これで「アントニオ・バンデラス主演作」ですかい？

ＯＳＳの職員でサルマ・ハエックが出てきたり、イライジャ・ウッドがホンのチョイ役だったりと更に豪華な顔見せが続きますが、この面々を向こうに回して悪役を嬉々として演じているのはシルベスター・スタローン！
一人４役でボケとツッコミを繰り返すなんざ、なかなかやってくれます。

エンドロールではオーディション当時のダリル・サバラとアレクサ・ヴェガの映像も紹介されますが、４年前はまるで別人ですなあ。
ダリル君は精悍さが出てきたように思いますし、アレクサちゃんは表情も身体つきも大人っぽくなりました。