『暗闇でドッキリ』(1964)
2011年 09月 14日
マリアが真犯人を庇っていると推理するクルーゾーは、彼女を泳がせその尻尾を掴もうとするが、何故か彼女の行く先々で殺人事件が次々と起こってしまい…?
ブレイク・エドワーズが監督し、ピーター・セラーズがクルーゾー警部を演じ、ヘンリー・マンシーニが音楽を担当したコメディ映画。
元々は全く無関係な企画だったそうだが、脇役ながら『ピンクの豹』で人気の出たクルーゾーを主役に据えることで製作が実現したとのこと。
本格的なミステリー物風の体裁を取りながら、そこかしこにクルーゾーが絡んだコテコテのギャグが、しかもこれでもかこれでもかという具合に繰り返し挿入されることで、不思議な化学反応を起こしている怪作。
流石に今となっては古臭いし、しつこさが鬱陶しさに繋がってしまっている面もあるけれど、吹替で見たせいか、以前よりは楽しく見られたような。
大塚周夫のクルーゾーはあんまり馴染みがないので最初の内は多少違和感があったものの、小原乃梨子、中村正、西田昭市、加藤修、細井重之、勝田久らはやっぱり安定感がありますね。
それにしても真犯人は…というと、これはちょっと反則と言うか、ミステリー・ファンは怒りそうな。
ま、コメディ映画だしね。
1964年 原題:『A Shot in the Dark』 監督:ブレイク・エドワーズ 出演:ピーター・セラーズ、エルケ・ソマー、ジョージ・サンダース、ハーバート・ロム、トレイシー・リード他 ピーター・セラーズ版ピンクパンサーというかクルーゾー警部ものの第2作目らしいです。今回は…... more