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『点と線』(1958)

今のところ、唯一読んだことのある松本清張の映画化作品が、これ。

といっても、最高傑作とか呼ばれている割に、そのトリックというかオチには納得していないのは、原作小説のレビューに書いた通り。
あ、小説版のレビューはこちらね。

『点と線』(1958)_e0033570_21102491.jpgそんなこんなで然して期待はしてなかったのですが、うーむ、これは色々な意味で凄い作品かも。
なんせ上映時間が85分しかないのです。
これで発端から結末まで描くのですから忙しない忙しない。
細かい疑問点なんか感じてる暇はありません。

推理・仮説は組み立てられ、それを次々と打ち消す証拠・証人が出て、ところが更にそれらを否定する新事実が出て・・・という具合で、思考を愉しむというより、RPGみたいにドンドンお話が転がっていくといった感じですね。

主演は”新人”としてクレジットされている南廣
『ウルトラセブン』のクラタ隊長とか『マイティジャック』の頃しか知りませんけど、それより10年ぐらい前ですか。30歳ぐらいでしょうが、流石に若い・・・けれども、それでも渋いです。

他には高峰三枝子、山形勲、加藤嘉、志村喬らが出ておりまして、流石に皆さん、貫禄あります。
どうやらロケも北海道や九州で行われているみたいで、東映もそれなりにお金は掛けてるようですね。

残念なのは、何故被害者が殺されなければならなかったのかが曖昧なのと、真犯人のアリバイ崩しの部分がかなりあっさりしている点でしょうか。
コンパクトにまとめられているので中弛みはしませんが、タイト過ぎるのでもう少し余裕を持って描いて欲しかったですね。展開が分かりやすいのは良いけれど、少しは観客に考えさせないと、ね?
by odin2099 | 2011-09-16 21:11 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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