『スペースバンパイア』(1985)
2011年 09月 23日
一ヶ月後、地球の軌道上に姿を現したチャーチル号の船内は焼け爛れ、生存者はなし。ただ3人を包むカプセルだけが無傷で残されていた。
カプセルは調査のためにロンドンの宇宙センターへ運ばれるが、突如カプセルの女性が起き上がり警備員を襲い、脱走する。彼らは生体エネルギーを吸収する”吸血鬼”ならぬ”吸精鬼”だったのだ。犠牲者は彼らの同類となり、次々と新たな犠牲者が増えていく。
そんな時、チャーチル号の船長カールセン大佐を乗せた脱出艇が発見される。カールセンの報告によれば、船内で乗組員が次々と謎の死を遂げていくので、このままカプセルを地球に持ち帰るのは危険と判断し、処分するために火を付けた、というのだったが・・・。
マチルダ・メイが全裸の宇宙怪人に扮したSFホラー映画。

原作はコリン・ウィルソンの『宇宙ヴァンパイア』で、ヘンリー・マンシーニの無駄に格好良いテーマ曲、ダン・オバノンの脚本、ジョン・ダイクストラのSFXとかなり豪華な顔触れを束ねた監督はトビー・フーパー。
メナハム・ゴーランとヨーラン・グローバスの名(迷?)コンビがプロデュースする、キャノン・フィルム絶頂期の一本。
スティーブ・レイズバック、ピーター・ファース、フランク・フィンレー、マイケル・ゴザード、オーブリー・モリスといった出演者には馴染みがないが、パトリック・スチュワートが中盤に登場している。
超大作風でありながら結構安っぽい出来なのだが、何といってもこの作品の肝はマチルダ・メイだろう。
好みのタイプというわけではないけれど、それでも全裸で迫って来られたら拒みきれる自信は・・・ない。
この宇宙怪人たちの目的は人間の精気を吸い取ることだったけど、これがもし地球侵略が狙いだったら、地球は案外あっけなく軍門に下ってしまうんじゃなかろうか。想像を絶する強大な科学力を持つ侵略者も怖いけど、もっと怖いのは全裸の美男美女軍団かも・・・?
ところで今回見たDVDは<オリジナル無修正版>となっていて、なるほど以前見たビデオ版では無粋なモザイクが掛っていたなあと思いだしたが、14分長いと言われてもどこがどうだったかはさっぱり思い出せない。
うーむ・・・マチルダ・メイ、恐るべし(違)。
でも、マチルダ・メイの見事な肢体が拝めるのは基本的に序盤だけ。それだけを目的に見ていると、割とグロなシーンもあったりでガッカリするかも。

監督 トビー・フーパー 主演 スティーヴ・レイルズバック 1985年 イギリス映画 116分 SF 採点★★★ 惑星や星雲の写真は何時間でもポヘーと見惚れれるほど宇宙が好きなはずなのに、なんとか流星群とか彗星とかの一大イベントはことごとく見逃している私。1986年…... more