『あやしい天守閣』
2011年 10月 02日
このシリーズ、他には『廃道をゆく』とか『廃村をゆく』などがあって、なかなかマニアのツボをついたリリースぶり。その分、あんまり一般書店の店頭には並びにくかったり、片隅に追いやられているような・・・。

今回の切り口は次の5つ。
一つは「観光目的のシンボルタワー 史実と無関係の天守閣』、二つ目は「本来とは違う位置にある 場所違い天守閣」、三つ目は「形状不明でイメージ先行!? 想像復元された天守閣」、続いて「ビッグプロジェクトの悲しい結末 デザイン違い天守閣」、そして最後に「天守閣だけじゃない! あやしい中世城郭たち」。
これ、多少歴史に興味を持っていたりする一般の人には、結構ショックかも知れませんね。
特に自分の住んでる場所にある、「郷土の誇り」が「あやしい」と呼ばれてしまっては・・・。
初っ端に「あやしい天守閣十傑」が載ってますが、これが有名城のオンパレード。
1位から順に、大阪城、墨俣城、岐阜城、伏見城、浜松城、富山城、小倉城、清州城、忍城、唐津城。
他にも名古屋城とか福知山城とか島原城とか、30以上のお城がやり玉に挙げられています。
たいていのお城のガイド本には、「本来の場所とは違うところに建っている」とか「○○城を模して建てた」とか、そういった情報は載ってますが、それ「だけ」に特化した本というのは、今まで無かったかも。
そういう意味でも快挙ですね。
他にもきちんと現存12天守について触れられていたり、あるいは「天守閣風建物」(モドキ)も紹介されていたりと、お城好きじゃない人でもちょっと興味を惹かれるんじゃないかなーという記事があります。

近世城郭はまだしも 中世城郭の土塁なんて「このでこぼこした草地がね~」状態なので 想像力が貧困な私は困ります。
お気に召していただけると良いのですが・・・(汗)。
仰る通り「中世城郭」址だと、「近所にある小高い丘が?!」なんていうケースもありますのでピンとこないですね。
例えば、渋谷駅から青山学院大学へ向かう道の辺りにも「渋谷城」というのがあったそうですが、多分地元の人でもご存知ない方が多いのではないでしょうか。