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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)

e0033570_9343064.jpg正義感は強いものの貧弱な肉体のせいで、徴兵検査にことごとくはねられたスティーブ・ロジャースだったが、スーパーソルジャー計画によって”超人”に生まれ変わり、念願の戦場に立つことに。
しかし研究を推進してきた博士がヒドラ党によって殺害されたため計画は凍結、スティーブはヒーロー”キャプテン・アメリカ”として軍のマスコット扱いされてしまう。
ショーは満員、コミックや映画にもなって大人気のキャプテン・アメリカだったが、戦地での慰問の際に兵士たちから罵声を浴びせられたことで、所詮自分は見せものに過ぎないと思い知らされる。
そんな時親友のいる部隊が襲われたことを知り、単身敵地に乗り込んで捕虜となっていた兵士たちを解放することに成功、ここにキャプテンは真のヒーローとなった。
しかしヒドラ党は世界征服の計画を着々と進めていた。そしてその首領レッドスカルは、スティーブに先駆けて誕生していた”超人”兵士だったのだ。

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の第5弾で、ほぼ全篇が第二次大戦中というのはヒーロー物には珍しい展開かと。
チビでガリガリの青年が薬物によって超人になるというのは、例えて言えばスポーツ選手のドーピングを肯定してるみたいでちょっとヤバイのかなあと思わないでもないけれど、スティーブが全くの人格者だからキャプテン・アメリカには負のイメージがまるでない。
その分面白味のない人物で、ヒーローとして魅力的かと言われると、ウ~ン。
超人になる前は結構いじめられっ子だったハズだけど、そのことは億尾にも出さないし(自分なら復讐するけどね、”大いなる力”を手に入れたら)。

それはさておき、これまでのマーベル・ヒーローと比べると、超能力も特殊装備もないので至って地味な存在。
勿論時代設定が時代設定だけにあまり派手なことは出来ないだろうけれど、毛色の違う特殊な戦争アクション物としては面白いけれど、ヒーロー物としてはちょっと微妙な感じ。
またこれまでの<マーベル・シネマティック・ユニバース>作品と違い、まず『アベンジャーズ』ありき、な点がちょっと気になった。

e0033570_9345847.jpg冒頭とラストが現代で、エンドロール後にはそのまま『アベンジャーズ』の予告編が付くという念の入れよう。その為、肝心のキャプテンの大冒険があくまで前座扱いに感じられるのは如何なものか。
キャプテンの大冒険は大冒険で楽しめるものの、一本の映画としては他との繋がりを強調しすぎで、これまでの4作品に比べると独立した物語として楽しめないのが玉に瑕だ。
逆に言えば、次回作品『アベンジャーズ』への期待は高まるばかり。日本公開は来年8月と発表されたが、果たして如何なる大冒険が繰り広げられるものか。

『マイティ・ソー』のラストに出てきたコズミック・キューブが今回のキーアイテムで、スーパーソルジャー計画の中心的存在のハワード・スタークは、アイアンマンことトニー・スタークの父親。そしてスーパーソルジャー計画が、後にハルクを誕生させる実験に結びつく、というのがこれまでの作品とのリンク。
時系列的には最初期に位置する作品だが、そのラストが最新作と直結というのも面白い。

 × × × ×

『キャプテン・アメリカ』の旧作二題




こちらの1990年版はレビューありです。
by odin2099 | 2011-10-16 09:36 |  映画感想<カ行> | Trackback(44) | Comments(4)
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Commented by メビウス at 2011-10-17 20:39 x
エクスカリバーさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

コレ、キャプテン・アメリカ単品として観たら、自分もちょっと首傾げになっちゃいましたねぇ。オチが一番衝撃的だっただけに結局アベンジーズがイイ部分を持って行っちゃった感じがしますし、ホントキャプテンが前座のようになっちゃってるので、そのアベンジャーズが無ければこの映画も無かったんじゃないかな~と思っちゃいました。

でも本作がイマイチだっただけに、アベンジャーズでは大活躍するのかもしれませんね。
Commented by odin2099 at 2011-10-17 22:09
オープニングでラストシーンがどうなるかある程度わかっちゃいますし、『アベンジャーズ』の長~い予告編になっちゃってる部分はありますね。
サブタイトルの「ザ・ファースト・アベンジャー」というのが、既に『アベンジャーズ』のプロローグです、と表明しているみたいですし、『アベンジャーズ』公開前最後の作品ということで力が入ったんでしょうかね。
ジョー・ジョンストン監督のコメント読むと、マーベル側からは特別に注文はなかった、ということなんですが。
純粋にキャップの活躍を見たかったんですが、その辺りがちょっと残念でした。
Commented by sakurai at 2011-10-24 07:42 x
なるほど!そう言う見方なんですね。
いまや、アメリカオリジナルの映画はこのシリーズしかないのでは、、と思うのですが、なもんで入門編としてはよかったです。
なんかねえ、ホッとするんですよ。単純そのもののって最近あんまりなくて;
Commented by odin2099 at 2011-10-24 23:56
他作品とのリンクとか、アメコミの歴史なんかを考えてしまうと、どうもあんまり単純な映画には思えなくなってくるんですが(苦笑)、あんまり余計な情報を入れない方が楽しめるのかも知れませんね。
日本だと相変わらずアメコミ映画は厳しいですが、本国ではヒットが続いてますので、マーベル・コミックは当分ハリウッドを席巻しそうです。
でもそのうち、日本じゃビデオスルーになっちゃったりするのかなあ?
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