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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011)

e0033570_2355272.jpg何やら邦題はサブタイトルがゴチャゴチャしてますなあ。原題は”THE THREE MUSKETEERS”とシンプルなのに。

勿論これは大デュマの傑作「三銃士」の最新映画ヴァージョン。
ポール・W・S・アンダーソンが監督し、監督夫人のミラ・ジョヴォヴィッチ演じるミレディの比重が高いことや、副題にあるダ・ヴィンチが発明したとされる飛行船の登場が売りだったりということで、かなーりのトンデモ「三銃士」をある意味では期待していたのだけれども、それらを除けば意外に真っ当なお話になっておりました。

まあ飛行船が出てきた段階でトンデモはトンデモだし(この時代だとせいぜい気球どまりでしょうか)、冒頭部分では三銃士とミレディが「007」か「ミッション:インポッシブル」か、てな具合のスパイ・アクション・テイストを醸し出してくれたりしてますが、ダルタニアンや三銃士、国王夫妻、リシュリュー枢機卿などのキャラクター設計は定番から大きく外れるものではないので、ごくごく普通に「三銃士」モノとして楽しむことが出来ました。
ミレディもでしゃばりすぎてはいませんし、コンスタンスとアンヌ王妃もなかなかチャーミング。
”王妃の首飾り”はアンヌ王妃が直接バッキンガム公爵に渡したものではなく、リシュリュー枢機卿の命を受けたミレディが盗み出したもの、というのは独自設定ですけどね。

e0033570_2364145.jpg一番違うのはオーランド・ブルームがノリノリで演じているバッキンガム公爵ですが、見た目や出番の派手さの割にそれほど活躍しないのが惜しい。
ミレディ共々途中であっけなく退場・・・と思いきや、最後の最後にドーン!
このまま続編を作れば、これは原作どころか歴史そのものが変わりそうだけど。

ダルタニアン役のローガン・ラーマンは『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(続編が来年公開に決定したらしい)で注目された若手ですが、撮影当時は18歳。原作のダルタニアンも18歳という設定なので、同年齢の役者が演じるのは史上初なんだとか。

三銃士はアトスがマシュー・マクファディン、アラミスがルーク・エヴァンス、ポルトスがレイ・スティーヴンソンで、どちらかというと「これから」の役者さんばかりですが、決してダルタニアンやミレディー、バッキンガム公の単なる引き立て役に終わっていないのは好印象。
しっかりと「三銃士」になってましたね。これは東地宏樹、津田健次郎、立木文彦ら吹替陣の力量もあってのことかも知れませんが。

e0033570_2372348.jpg吹替といえばダルタニアンに溝端淳平、ミレディに槙れいを起用してましたが、思ってたよりも良かったです。
とはいうものの、やはりタレント吹替には反対。脇にお笑い芸人さんらしい人の名前がズラズラ並んでるんですけど、この人たちは一体全体何をしに来たの?
西凛太朗(ロシュフォール=マッツ・ミケルセン、渋い!)や小川真司(リシュリュー枢機卿ことクリストフ・ヴァルツ役)らがしっかりと脇を固めてくれているので破綻していませんが。

あと残念だったのがオーランド・ブルームの声。
いやファンの方がいらっしゃったら申し訳ないし、決して中村悠一が悪かったという訳ではないんですが、オーリーはどうしても平川大輔でないと・・・。刷り込み効果ってヤツですが。
DVDはこのまんまでしょうけれど、TV放映の際にはダルタニアンとミレディも新キャストにして、是非とも吹替版を新しく作って下さいませませ。
by odin2099 | 2011-11-11 23:17 |  映画感想<サ行> | Trackback(40) | Comments(4)
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Commented by みぃみ at 2011-11-14 09:30 x
TBありがとうございました。

~戦いの舞台は空へ~との謳ってありましたが、飛行船でのドンパチ凄かったですね!。
バッキンガム公爵のつくった飛行船がフランスにおりたった時、「おぉ!」と思い、ロシュフォール隊長の髑髏飛行船登場に「すっごぉい!」と感嘆しました。
どちらの飛行船も、かっこいいビジュアルでした(^^)。

ロンドン塔のバッキンガム公爵、あっけなかったですね。
その挽回は、続編(?)のやる気に期待しています☆。

私は、ダイ・ハードのブルース・ウィリスの吹替に(=_=;),となってから、できるだけ字幕を選ぶようにしています(^^;)。
Commented by odin2099 at 2011-11-14 21:51
飛行船同士の対決はあると思ってましたが、ラストに大船団というか艦隊が出てくるとは思いませんでした。
あれだけの圧倒的な戦力で攻め込まれたら、フランス危うし?!
・・・ホントに続編やるのかなあ?

最近視力が落ちてきたので、吹替版が楽になりました。
特に3Dだと、字幕より画面に集中し易いですし。
でも吹替に関しては結構うるさい方なので(笑)、作品を選んじゃいますし、不満もブーブー言ってしまいます。

ブルース・ウィリスは今は野沢那智か村野武範か、はたまた内田直哉か、というところなのかも知れませんが、個人的には樋浦勉派ですので、どっちかというと少数派になってしまっているのかなあ・・・。
Commented by sakurai at 2011-11-15 09:55 x
意外と言ってはなんですが、正統派でしたね。
きちっと作ってあって、監督!やれば出来るじゃん!!なんて思ったりして。
3Dがいやで、わざわざ2Dを見に行って、字幕でしたので、声優云々はわかりませんが、アトスのマクファーディンの声がぐぐっときます。
Commented by odin2099 at 2011-11-15 20:51
そうなんですよね。もっとデタラメな映画になってると思ってました。
ミレディとバッキンガム公爵が主人公になってんじゃないかとか、ダルタニアンが中心で三銃士はその他大勢になってんじゃないか、という不安もありましたが、皆さんそれなりに見せ場はあるし。
ただ、もしこの流れで続編を作るとなると、今度こそトンデモ映画になってくれるんじゃないかと密かに期待したりして・・・(苦笑)。

3Dで見るほどじゃなかったですが、字幕を追うのが辛くなってきてるので吹替版にしました。
アトスは吹替が東地さんだったので、かなーり渋い感じになってましたよ。
さて、どっちの出来が良いのやら。
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