『猿の惑星/創世記(ジェネシス)』(2011)
2011年 11月 13日
壮大な「猿の惑星」サーガ、そのプリークエルとなる最新作。この際シリーズをもう一回お浚いしてみようかなと思っていたのですが、1作目の『猿の惑星』を見終わった処で、むしろ白紙に近い状態で見た方が良いかなと思いなおし、結局先に映画館へ。
とりあえず、オリジナル版を知らなくても楽しめる内容になってました。
勿論シリーズを知っていればニヤリとするような小ネタも挟んではいますが、プリークエルとは言っても1作目へ直結する内容ではなく、今後の展開如何ではかなり違ったストーリー、否、”猿の惑星”にならない未来へ到達する可能性もありそう。
むしろシリーズの枷というか、サーガの枠組みに無理に収めようとしない方が良いのではないか、とさえ思えます。
猿が進化した切っ掛けが人為的なものだった、というのはオリジナル版のファンからはスケールダウンしたように感じられるかも知れませんが、それがアルツハイマーの治療薬を開発しようとする過程で生まれた新薬によるものだった、というのは今日的な解釈で面白いと思います。それにしても、パフォーマンス・キャプチャーとCGIで描かれる猿の見事なこと。
これまでのシリーズではメイクアップ技術が評価されていましたが、あちらは進化した猿、即ち猿の格好をした人間といっても良い存在でしたので効果的でしたが、今回描かなくてはならないのは、まだ新たな進化の端緒にいる猿ですから、猿としてリアルに見えなければいけません。
映画の中では一匹も本物の猿は使っていないそうですが、言われなければわかりませんね。

でもねえ、、なんか引っかかるんですよ。たぶんに今日的でしたが、なんだかしゃっきりしてないです。
個人的には「猿の惑星」シリーズの新作を楽しみに行ったんですが、見終わった時に思ったのは、これって別にシリーズでもなんでもないなあ、というものでした。
アルツハイマーを治す薬の副作用で、実験台となった猿が進化するというのは、何か現実に起りそうなリアルさがありますが、その分SF的な面白さ、という面は薄れているかも知れません。
続編の構想もあるみたいですが、今後はこの世界を如何に”猿の惑星”と化していくか、ですね。
起源モノとして観れば上手く繋げてる箇所が多く、それはそれで面白かったですけど、逆に繋げなくても1つの単品として観ても面白かったですよねぇ。自分の場合もうオリジナルはずっと昔に一度観たきりなので、どっちかと言えば単品として捉えていた所がありますね。色んな所にオマージュがあったんだそうですが、全然分からなかったしっ!(笑
でもパフォーマンスキャプチャーなど、最先端の映像技術の凄さを堪能するだけでも観る価値はある作品ですね。
途中で出てくるニュース映像の中で、「イカルス号が云々」と言ってることを除けば、既存シリーズとの接点はあまりなかったですね、オマージュは別として。
だから<猿の惑星>シリーズのエピソード0というより、<新・猿の惑星>シリーズのエピソード1という感じでした。
まあ多分続編作るでしょうから、どちらの方向に舵を取るのか興味あります。





