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『THORソー/生命の木とアスガルドの神々』(2011)

無敵のハンマーを手に入れようとした邪神ロキは神々の国アスガルドを襲い、王オーディンを殺害するものの、死の間際にオーディンはハンマーを異空間へと投げ飛ばす。
父オーディンと兄バルドルの復讐に燃えるソーはロキに立ち向かうものの、あっさりと手玉に取られ、あわやというところを女戦士ヤルンサクサに助けられる。
ヤルンサクサは、ロキを倒すためにはハンマーを手に入れること、そしてもっと経験を積むことが必要だとソーを説得し、ハンマーが隠された生命の木を探すべく、共に地球(ミッドガルド)へ。
そしてロキもまた、二人を追って地球へとやってきた――。

『THORソー/生命の木とアスガルドの神々』(2011)_e0033570_2229575.jpgえー、どっかで聞いたようなお話ですが、北欧神話を題材にしたアクション映画、というよりもっと露骨にマーベル・ヒーロー映画『マイティ・ソー』に便乗した一本です。
アサイラム製のTV映画(でも画面サイズはシネスコ)で、本国ではご丁寧に『マイティ・ソー』の公開週に合わせてオンエアーしたんだとか。商魂たくましいですな。視聴率も結構高かったらしいです。

監督はクリストファー・レイ、出演はコディ・ディール、パトリシア・ヴェラスケス、ケヴィン・ナッシュ、リチャード・グリエコら。知らない人ばっかりですねん。

まあこういう作品に期待する人というのは少数派でしょうが、それにしてもイラつく映画でした。
兎に角主人公のソーがバカ!

未熟者なくせに頑固で短気。
ロキを倒すよりハンマーを手に入れるのが先なのに、ロキと戦うことを最優先にし、その度に軽くあしらわれ、叩きのめされる。そしてヤルンサクサに助けられ反省を口にするものの、次の瞬間には同じ過ちを繰り返すという為体。
ヒーロー物で、これだけ成長しない主人公というのも珍しいんじゃないでしょうか。役者自身にもちっともオーラが感じられませんしねえ。

その挙句に、苦労して手に入れたハンマーをあっさりとロキに奪わるわ、ヤルンサクサも殺されちゃうわ、生命の木も倒され、アスガルドもミッドガルドも壊滅寸前!
そこで何を思ったのか、ソーは自らの手でハンマーを作り出す?!
おいおい、そんなことが出来るなら最初からそうしろよ。
最後はロキとハンマー同士で殴り合ってWIN!

意外や、誰も都合良く生き返ってきたりしないのは最低限の節度なんでしょうかね。
この手の作品なら、全て元通りメデタシメデタシ、でも誰も文句は言わないんじゃないかと思いますけど。
ともあれ、『マイティ・ソー』を借りるつもりで間違えてカウンターに持って行っちゃった、という人がいないことを祈ります。

オーディンは貫禄ないし、バルドルはソーに輪をかけた筋肉バカだし、ヤルンサクサは・・・もうちょい若くて綺麗な女優さんはいなかったもんかいな
ロキは――まあ、いいや。
CGは、頑張っていた部類かなあ。見せ方は酷いけど。

予告編は割と格好良く感じられるんだけどね。

Tracked from La.La.La at 2012-01-09 18:36
タイトル : 『THOR ソー 生命の木とアスガルドの神々』
JUGEMテーマ:映画 制作年:2011年  制作国:アメリカ  上映メディア:TVM  上映時間:93分  原題:ALMIGHTY THOR  配給:アルバトロス  監督:クリストファー・レイ  主演:コディ・ディール      パトリシア・ヴァラスケス      リチャード・グリエコ      ケヴィン・ナッシュ 正義感は強いが傲慢な半人前の神・ソー。彼の父であり神々の王でもあるオー ディンが、邪神・ロキの手に落ちてしまう。ソーはロキに復讐しようとす...... more
by odin2099 | 2011-11-21 22:32 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
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