『ダラスの熱い日』(1973)
2011年 11月 23日

出演はバート・ランカスターにロバート・ライアン、監督はデヴィッド・ミラー。原作者の一人マーク・レーンはJFK暗殺事件の研究で知られる弁護士だそうです。
実はこの作品、10年ほど前に一度見ておりまして、その時もあんまり良い印象なかったんですが、今回見直してみても、やっぱり今一歩だなあと感じました。
素人目には「事件の真相はこうだったのかな」と思えるようなリアリティは感じるんですが、ドキュメンタリー・タッチというほどの迫力はないですし、フィクションだと構えた程のエンターテイメント性もないし、何となく歯切れが悪いような。
いざ、暗殺のシーンになっても緊迫感がないんですね。
ケネディ排斥を狙ったグループを徹底的に描くか、或いは暗殺実行部隊、スナイパーたちに焦点を当てるかしていれば、もうちょっと違っていたような気がするのですが。
上手く作れば『ジャッカルの日』もかくや、という傑作になっていたのかも、という妄想も膨らみます。