『一個人』
2011年 12月 05日
世界三大宗教と呼ばれながらも、キリスト教や仏教に比べると、イマイチ馴染みの薄いこの宗教。
どうもテロだ、紛争だ、とおっかないイメージと直結してしまっている嫌いはありますね。
正直言うと自分も、キリスト教と同じユダヤ教から派生した宗教だ、ぐらいの認識しかなかったんですが、これを読むとなかなか面白い、といっては失礼ながら興味深いものがあるなあと感じました。

但し”預言者”ではあっても、”神の子”としては認められていない、ということで。
ムハンマド(マホメット)も、釈迦やイエスのような「超人」としては捉えられておらず、誠実ではあっても平凡な人間だったと強調されているようです。それ故に”神の代弁者”に選ばれた、と言えるのかも知れませんが。
戒律が厳しいというイメージがありますが、教えそのものは割と世俗的な感じで、理想論を振りかざしているのではないみたいで、うん、やっぱりちょっと面白そう。