『新・平家物語』(1955)
2012年 01月 03日
今年のNHK大河ドラマは『平清盛』だが、この作品も以前大河ドラマになっている。
物語は父・平忠盛に付き従った西海の海賊討伐から帰還するところから始まり、比叡山延暦寺とのいざこざを絡め、忠盛の昇殿、清盛と時子の結婚、殿上での闇討、父の死等々のエピソードを、自らの出生に苦悩し、貴族に対して憤る姿を通して描いている。
時系列含め、多分にフィクションの部分が多いと思われ、例えば妻となる時子とは相思相愛の恋愛結婚だし、時子の同母弟・時忠共々藤原一族の末席に連なる、という設定になっている。そもそも時子は後妻のはずだが、最初の妻が藤原氏の娘だったという説もあるそうなので、敢えて二人を一人の人物に集約したのかも知れない。
また清盛の実父については、白河法皇なのか、それとも母・泰子(祇園女御)を法皇から寝取った悪僧なのかで引っ張るが、最終的には母の口から白河法皇だと明かされることになる。
母・泰子は白拍子上がりであまり身持ちが良くなく、子どもよりは自分を優先する悪女として描かれ清盛とも大々的に対立するし、忠盛は自害してしまうのだが、これは完全な創作だろうか。
実際は年齢的に祇園女御は清盛の母にはなり得ないらしいが(祇園女御の妹説もある)、一方白河法皇の子どもというのは否定は出来ないようだ。
続編として衣笠貞之助監督の『新・平家物語/義仲をめぐる三人の女』と、島耕二監督作『新・平家物語/静と義経』とが作られ合わせて三部作となっているようだが、キャストも一新されているようだし、映画としてまとまったものになっているのだろうか。





