『白戸修の事件簿』 大倉崇裕
2012年 01月 30日
途中で1回見逃しちゃいましたが、とりあえず最終回まで見届けました。
一区切りではあっても、結局はなーんにも終わってない最終回に不完全燃焼でしたけど、その後番組の主役が今度は千葉雄大だというので思わずビックリ。
調べてみると原作があるとのことでしたので、増刷かかるのを待って入手しました(「ドラマ化決定!」の帯が欲しかったもので)。
主人公の白戸修は大学生ですが、平凡というにはかなりのお人好しだし、優柔不断というか頼まれると嫌と言えない性格で、あんまり主体性はなさそう。
そんな彼が、色々な事件に巻き込まれてしまうという短編集なのですが、図らずも彼が探偵役になって事件を解決することになってしまいますが、本人にもその自覚はないんじゃないかと思いますけれど。
スリとかストーカーとか万引きだとか、出てくる犯罪もそれほど大きなものじゃないですし、全体にユーモラスな語り口なので軽く読めてしまうのですが、それでも発端は殺人事件だったり、時には銀行強盗に巻き込まれたりと、彼も結構身体を張る羽目になりますので、適度にハラハラドキドキ感は味わえます。
TVドラマ版では白戸くんは大学生ではなく就職浪人になってますが、千葉クンはイメージ合ってるんじゃないですかね。ピュアというかイノセントというか、騙されやすそうなところが。
第1話を見る限りでは原作の第1話をそのまま使っていますけど(但し前後編扱いなので半分まで)、雰囲気は随分と変わっちゃってますね。
白戸くんが真面目にやるからこそ面白さ、おかしさが生まれるんだと思いますが、端からコメディとして作ってしまうのはなんか違う気がします。
ナレーションが立木文彦で、ヒーロー番組のパロディ要素も押し出していますし。
またドラマ版にはレギュラーキャラクターがあと2人登場。
レギュラーその1の本郷奏多の役どころは、原作第1話に出てくる白戸くんの友人を膨らませたものでしょうが、レギュラーその2・中村静香が演じるコスプレ店員さんは・・・これは原作に出てくるの?
原作小説には続編があるので、もしかするとそちらには出てくるのかも知れませんが、少なくてもこの作品には出てきません。完全なオリジナルキャラなんでしょうか。
しかも白戸くんが妄想癖の持ち主だなんて、ちょっと可哀想すぎるような・・・。
それにしても松坂桃李の次に千葉雄大を主演に起用するなんて、スタッフは狙っているとしか思えませんね。
で、この番組の後番組の主演が小澤亮太だったら尊敬します(笑)。