『クラシック・ゴシップ！』 上原章江

バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、リストにショパンにメンデルスゾーン、ワーグナー、マーラー、チャイコフスキー、ベルリオーズにロッシーニ等々、クラシックの大作曲家１６人のゴシップ・ネタを満載した一冊。

シスコンにゲイ、誇大妄想狂に超ジコチュー、不倫し、不倫され、自分より稼ぎの良い嫁さんに悩まされ・・・と、こうもスキャンダラスに、良く言えば人間的なエピソード（だけ）を集めた本というのも珍しいんじゃないかと思います。
書きあげた作品のイメージとは全く違ったりするのも御愛嬌。

これで、今まで以上にその作曲家に興味を持ったり、関心がなかったのに気になるようになったり、逆に幻滅してファンを止める、と言いだす人もいるかも知れませんけど、それらをひっくるめて「芸術家の生き方」として捉えるのも宜しいのではないかと。

また、ここに出てくるような大作曲家の皆さんは、何らかの形で繋がってる人が多いのも面白いですね。師弟だったり、友人だったり、はたまた強烈なライバル同士だったり。
そういう横の繋がりを辿ってみるのも、楽しみの一つだと思います。