『スペースボール』(1987)
2012年 02月 16日

ローランド王から娘の救出を依頼された一匹狼の流れ者ローン・スターは、ピザ・ザ・ハットへの借金を返済するためにそれを引き受けることにするのだが・・・。
メル・ブルックスが『スター・ウォーズ』を徹底的にパロって作ったSF映画で、SFXは本家同様ILMが担当。
ダース・ヴェイダーではなくダーク・ヘルメット、ジャバ・ザ・ハットじゃないピザ・ザ・ハット、ヨーダじゃなくてヨーグルト、他にもC-3POモドキやら、ジャワ族モドキなどなどくだらないキャラが続出。
お話そのものは正面から『スター・ウォーズ』をトレースしてはいないものの、随所に「らしい」映像が散りばめられている。”フォース”ならぬ”シュワルツ”というのは、一体どんな力なんじゃらほい。
スクループ大統領と賢者ヨーグルトの二役を演じたのはメル・ブルックス自身で、ダーク・ヘルメット卿はリック・モラリス、ローン・スターにはビル・プルマン、ローン・スターの相棒で人と犬のハーフのバーフ役はジョン・キャンディ、そしてベスパ姫を演じたのはダフネ・ズーカ。
既にDVDを持っていたのだけれども、Blu-rayには日本語吹替が搭載されているのを知って購入、今回は吹替版をチョイス。
そのキャストはそれぞれ羽佐間道夫、富山敬、大塚芳忠、安西正弘、井上喜久子。
若干やり過ぎかなあと思えるくらいの過剰な演技がないでもないが、そこはやはり皆ベテランらしい持ち味を持っていて安心して見ていられる。

正直言うと、「こんなにつまんない映画だったっけ」と今回見直して思ったのだけれども、初めてこの映画を見た20年前の鑑賞メモに「題材が題材だけに、あと10年もすれば古臭くなってしまうのではないか、という不安が残る」と自分で書いてた。やっぱりそういうことなのかなあ。パロディのネタは新鮮じゃないとねえ。