『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス』(2003)
2012年 03月 03日

宇宙正義の観点から地球人類は害虫であるとの決定を下したデラシオン、そしてウルトラマンジャスティスによって、35時間後に地球上の全ての生命体はリセットされることに。それに立ち向かったコスモスは、その猛攻の前に遂に倒れる・・・!
今回は期待せず、予備知識も殆どナシで見に行ったのだが思いの外楽しめた。主人公のはずのムサシの出番が少ないが、これは杉浦太陽のスケジュールの関係らしい。その代りチームEYESの新キャップになったフブキやかつてのメンバーたちが主役不在を補っているのは、なんだかかつての『ティガ』でのGUTSメンバーのアンサンブルを彷彿とさせてくれる。
それ以外にも<平成シリーズ>の総決算の雰囲気がプンプンで、一敗地に塗れた主人公が仲間たちの想いに支えられて復活するというシチュエーションは、『ティガ』最終回や映画『ティガ&ダイナ』を連想させるし、地球の危機に怪獣たちまで立ちあがるという構図など全体的な構成、雰囲気は『ガイア』終盤の焼き直しのよう。
ただジャスティス=ジュリの変心の描写がやや物足りない部分はあるものの、なかなか燃える展開を見せてくれるのでとりあえずは満足。シリーズ三作(4本)の映画の中では一番の出来だ。

もうすぐ公開の新作映画『ウルトラマンサーガ』は、この『ウルトラマンコスモス』の後日談でもあるっていうんでDVD引っ張り出して来て再鑑賞したんですが、うーん、なんじゃこりゃ。ちっとも愉しめないじゃん。
お話陳腐だし、音楽は画面に合ってないし、きちんと芝居出来る人がいないし、どこを評価したんだろう?
だいたいウルトラマン同士が何故戦うのか?という以前に、ジャスティスが何を考えてるのかサッパリわからん。
それにジャスティス自体に馴染みがないもんだから、もうどーでもいい話。
これが、例えばウルトラマンとセブンが対立する、というのならドラマも生まれようってもんですが(共に一度は地球を護った者同士が、何故異なる意見を持つに至ったか云々)、コスモスとジャスティスは前作以前に面識があった様子もないし、地球人が勝手に「同じウルトラマン同士」と決めつけてるだけで、似てるだけの別の宇宙人だと考えれば相容れないのも仕方ない、という気になってしまうしなあ。
ウルトラマンレジェンドも、唐突過ぎてなんじゃらほいだし。
もっとも、インターバル置いて見直すとまたコロっと意見を変えるかも知れないから、今日のところはこの辺にしておきます(苦笑)。

これ、昨年末、地元のテレビ局で放映してました。
コスモス&ジャスティスに馴染みがないので、さら~りと観賞してました。
しかも大掃除しながらだったので、途中も観てない部分もあったりで・・・。
そうそう、昨日、「ウルトラマンアート!」展に行って来ましたよ。
貴重なものがあるという声と、期待外れという声、どちらも耳にしましたけれど(苦笑)。
夏には埼玉の方へ巡回してくるみたいなので、どうしようかなー?という感じなんですが。
「コスモスVSジャスティス」は、主人公でありながら、コスモスもムサシも出番が少ない。
それにコスモスの主張が、同じウルトラマンであるジャスティスに真っ向から否定されるという衝撃の展開が待っているのですが、その割に腰砕けで甘い流れになるのがどうなのかなあ、と。