『明日をあきらめない・・・がれきの中の新聞社/河北新報のいちばん長い日』(2012)
2012年 03月 09日
時間が取れなくてそのままになっていましたが、ようやく見ることが出来ました。
本で紹介されているエピソードが全て取り上げられている訳ではありませんし、2時間枠のドラマとして放送するために、登場人物たちが集約されたり、逆にエピソードが膨らまされたりしてはいましたが、ドラマに登場する記者たちが実名で描かれていることもあって、なかなか見応えのあるものになっていたんじゃないかと思います。
少なくても、陳腐な再現ドラマになっていはしまいか、という懸念は払拭されました。
ただ、震災後1年というタイミングで描くには、あまりに生々し過ぎる題材だったかも知れません。
ドラマに中に登場している人たちもそうですが、直接画面には出てこなくても現場にいた人たち、否この現場にはいなくても”あの日”を体験した人たちがこれを見てどう思うのか。
「よくぞ想いを伝えてくれた」と感じるのか、「偽善だ」と憤慨されるのか、それとも「ただそっとしておいて欲しい」というのが願いなのか。
それを考えると、安易にドラマの出来の善し悪しだけで判断を下せない自分がいます。
なお東北放送では10日に、BSジャパンでは11日に放送されるようです。