【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『ウルトラマン妹』 小林雄次

最初にこの本の話を聞いた時は、「こりゃないだろー、円谷プロも血迷ったか」と思いましたが、読み終わってみると「うーん、これもアリかな」。
「本作品は小説向けオリジナルストーリーであり、既存の映像作品とは異なる世界観で構成されています」
という断り書きが付いてますが、そりゃそうだろうと思いつつも、案外嫌いじゃなかったりします。

e0033570_18124944.jpg世界観が違う、と言ってますが、過去にウルトラ戦士たちが護っていた地球であることに代わりはなく、ウルトラマンや科特隊は広く認知されているようです。他にもゾフィー、ウルトラの父・母、ウルトラセブンやウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオ、アストラ、ウルトラマン80、ユリアン、ウルトラウーマンベス、ウルトラマンマックス、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンゼロなどの名前も登場します。
ただ既にそれらは過去のことであり、防衛組織も解散、怪獣やウルトラマンたちの勇姿も記録映像の中でしか知らない世代が増えている、という時代設定です。

主人公は二十歳のニートな青年・月島翔太とその妹・あかり。
突然怪獣が現れ、あかりが瀕死の重傷を負ったと思いきや、彼女はM78星雲からやってきたウルトラマンと一体化してしまう、というのが発端。
あかりと一心同体となったのは、ジャンヌという美少女ウルトラ戦士なのですが、彼女は戦士見習いというか、研修で地球に来たという半人前で、巨大化は出来ないし、光線技なども使えない、おまけにドジっ娘という設定なのです。

翔太の幼馴染みとして謎の美少女が登場し、あかりが思いっきり対抗意識をむき出しにしたり、やる気はあってもちっとも戦えないジャンヌの絶体絶命の危機に、突然現れるもう一人のウルトラマン、という展開もあったりで、なかなかどうして楽しめます。ドギツクならない適度な”妹萌え”具合も悪くはないかと。
ぶっちゃけ「ウルトラマン」のセルフパロディ的作品としては、『ウルトラマンゼアス』なんかよりも遥かにスムーズに受け入れられました。すぐにでも続編が作れそうな終わり方なので、シリーズ化して欲しかったり。

ところで『ウルトラマン妹』というタイトルの「妹」には「シスターズ」とルビが振られてますが、これはダブルミーニングなのかな。
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by odin2099 | 2012-03-18 18:13 | | Trackback(1) | Comments(0)
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