「ヤマト・スペシャル」
2012年 03月 19日
といっても「ヤマト・スペシャル」、知らない人の方が多いでしょう。
1981年3月14日から4月3日まで、『宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち』と『ヤマトよ永遠に』の2本立て興行が「ヤマト・スペシャル」と題して行われたのです。
当初は『永遠に』のアンコール上映ということで告知されていたと記憶していますが、その後に併映作品が発表され、『新たなる旅立ち』も劇場で見られるならといそいそと出掛けたものです。『永遠に』だけだったら、もしかすると足を運ばなかったかも知れません。

「ヤマトフェスティバル」のような大々的な規模の公開でもなかったので(もしかすると都内だけ?)、ポスターやパンフレットも新しくは作られず、かなり寂しい公開でしたね。
まだTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマトIII』も放映中のタイミングでしたが、アニメファンの興味は既に同日公開だった『機動戦士ガンダム』の方へ移ってしまっていたようで。
ちなみにこの時の上映フィルム、両作品ともエンディング・クレジットが一部差し替えになっていました。
製作会社として「オフィス・アカデミー」の名前が表示される部分が、「ウエストケープ・コーポレーション」のテロップに置き換えられています。その後のビデオやLD、DVDなどはオリジナルのままで収録されていますけれど。

作品のクオリティとしては『さらば宇宙戦艦ヤマト』の方が格段に上かなとは思うのですが、やはり好きなのはこちら。
『新たなる旅立ち』は新乗組員の右往左往が楽しいですし、『永遠に』は何度見てもサーシャ(真田澪)の最期に涙します。
まあこれは好みの問題としか言いようがないですね。
また、作画面のクオリティに関してならばシリーズ中で随一かも知れません。『完結編』は使い回しがあるし、ギリギリまでリテイクを繰り返したというスケジュールの無さが感じられますしね。
まあ二重銀河の描写や連続ワープの表現に、製作中に参考用に鑑賞したという『ブラックホール』や『スター・トレック』からの影響が強く感じられるのは御愛嬌。そういや話変わりますけど『さらば』の冒頭部分は、やはり参考で見たという『未知との遭遇』の冒頭部分とソックリだなと感じているのは自分だけ?
ところで今回、両作品ともDVDで見ていたんですが、あれ?『新たなる旅立ち』、台詞カットされてる?

ヤマトは 1と2が 一番好きでした。アニメ同好会(名前検討中
キムタク カッコいいですね。
また「ヤマト」が今日のアニメ界にもたらした影響は数ありますが、その一つに音楽の重要性を認識させた、音楽が商売になることを示した、ということも忘れてはならないでしょう。