『復讐の女神』<グイン・サーガ>14 栗本薫
2012年 04月 20日
一方パロ奪還の軍を起こしたナリスは「何か」が起こることを待ちわびていたが、その転機をもたらしたのはイシュトヴァーンだった。彼によって沿海州の密約と、スカール率いるアルゴス軍がウィレン山脈を越えたことを知ったナリスは、次々と策を打つのだった。
99巻で挫折した<グイン・サーガ>を、この際だから1巻から読み返そうと思って始めたものの、思いがけない作者の訃報に遭遇し一気に熱も冷めてしまったのだが、あれからそろそろ3年にもなるし、やはり見届けたいという想いの方が強くなり再び手に取った次第。
ひとまず16巻、第一部の完結までは続けて読もうと思うが、この頃はクライマックスに差し掛かっていることもあるが、実にパワフル。ストーリーがドンドン転がっていく快感に身を委ねるだけだ。
ある時期から<グイン>は読んでいて辛く感じる部分も増えてくるのだが、物語も生き物だということなのかも知れない。