『銀河英雄伝説/第二章 自由惑星同盟篇』
2012年 04月 22日
その間に『外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇』、『外伝 オーベルシュタイン篇』も上演されていますがチケットが取れずに断念した経緯がありますので、自分の中では舞台版『銀英伝』に対する熱意が冷めてきたところだったのですが、今回は何とか入手出来ましたのでいそいそと鑑賞。
他の出演者はジェシカ・エドワーズ役に馬渕英俚可、ジャン=ロベール・ラップ役に野久保直樹、ムライに大澄賢也、アレックス・キャゼルヌに天宮良、オリビエ・ポプラン中川晃教、ワルター・フォン・シェーンコップには松井誠、シドニー・シトレに西岡徳馬ら。
脚本・村上桃子、演出・西田大輔、音楽は三枝成彰と出来田智史。
お話はアスターテ会戦からイゼルローン攻略を経て、帝国領への大攻勢が決定するまで。戦闘シーンにはCGを駆使した映像を流し、それと役者、ダンサーを絡ませるという構成になっていました。4本目ということで創意工夫もなされ、少しずつ洗練されてきているということでしょう。ただ、いきなり過去の回想シーンを挟む構成は、原作を知っている人なら兎も角、この舞台版で初めて『銀英伝』に接するという人には少々わかり辛いかも。なにせ登場人物、半端じゃなく多いですからねえ。
また原作ファンからすると、ポプランのキャラが随分と違うことに戸惑いがあるかも知れません。ユリアンやシェーンコップ始めローゼンリッター連隊との関係も含め、あれ?と思う箇所も幾つか。アッテンボローなんて殆ど出番ないし。
それでも原作が面白いだけに、舞台の方も最後まで楽しめます。アドリブも結構あったようで。
上演時間は2時間30分(休憩時間15分含めて)。昨夜の公演では終演後にアフター・パフォーマンスというイベントも開催され、カーテンコールからその準備時間までも合わせると、結局3時間近い長丁場になりましたが。
しかし、早口で気取って喋るヤンはどうも違うよなあ、というのは最初から最後まで付き纏いましたね。他にも総じて「誰それ?」なキャラクターが大部分を占め、やっぱり自分の中にはアニメ版のキャラが刷り込まれているなあと実感。
そんな中、ほぼ唯一のお気に入りキャラは、はねゆり扮するフレデリカ・グリーンヒル。可愛かったなあ。
あと、貴水博之がオーベルシュタイン役で映像出演しています。
ちなみに先頃宝塚で上演されることが発表されましたが、こちらのシリーズは8月に『撃墜王篇』、そして冬には『ローゼンリッター篇』の上演が決定。
となると第三章ではいよいよラインハルトとヤンが雌雄を決する「<神々の黄昏>作戦」あたりでしょうかね。