
<仮面ライダー>と<スーパー戦隊>の夢のコラボを描いた作品なのだが、このワクワク感の無さは一体何なのだろう?
確かにライダーや戦隊ヒーローが勢揃いしている絵は壮観なのだが、その見せ方、そして肝心のお話がサッパリ。観る前から期待はしていなかったのだが、予想以上にガッカリである。
中心となるのは仮面ライダーディケイドこと門矢士と、ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスの二人で、彼らに絡む形で仮面ライダーディエンドの海東大樹とゴーカイブルーのジョー・ギブケンがメインフューチャー(あとはハカセと比奈ちゃん。ルカやアイムや鎧は顔見せ程度だし、比奈ちゃんの役回りは本来夏海が担うものでは?)。
ただやはり現役ヒーローである仮面ライダーフォーゼと特命戦隊ゴーバスターズも蔑には出来ないのでそれなりに時間を割いた結果、流れが非常に散漫に(それに本来は弦太郎やヒロム、ヨーコ、リュウジらの芝居なんだろうけど、スケジュールの都合か変身後の姿ばっかり)。
仮面ライダーオーズこと火野映司もオマケのように出てくるけど殆ど出番ないし、デンライナー御一行は必然性ゼロ。そもそもライダーと戦隊がつぶし合いをする理由付けがちっともわからない。

アクション面でも、カメンライドとゴーカイチェンジを繰り返しての戦いなんかはまあ面白いけど、歴代ヒーローが出てくると何だか運動会みたい。ヒーローの登場数をギネスに申請するとかしないとか舞い上がっているみたいだけど、その前にやることはあったんじゃないの?
今後<ライダー>と<戦隊>のコラボ映画は恒例としたいらしいが、始めに共演ありき、ではなくしっかりとストーリー、脚本を練ってじっくりと取り組んで欲しい。さもなきゃせっかくのドル箱を失う羽目になるかも。

ジョーが、なかなか良い味出してました。
ゴーカイレッドあんなに強かったら、一人で戦隊はれるじゃん。(笑)
ほんとは見応えのあるはずのラストバトルも、あまりにも多すぎて大味なバトルになって勿体なかったです・・・。
次回は中身を充実させてくれるのを願います。
ジョーは熱かったですねー。シリーズとはまるで別人。まあそれだけマーベラスを信頼していたってことなんでしょうけど。ハカセのテンションの低さとは好対照でした。
ゴーカイレッド無双(笑)。栄光の7人ライダーを圧倒してましたね。ディケイドはゴーバスターズに苦戦していたけど、これは現役ヒーローに花を持たせたか?
次回作はなかなか恐ろしい噂も流れてますが、じっくり練って作って欲しいです。
全ライダー&全スーパーヒーローを90分でドババーと出すわけなので、当然ながらやはりお忙しい展開&強引な繋ぎも見受けられて、正直自分も苦笑いは多かったですね。特に海東の逆切れはある意味凄いですよねぇ^^;やはり内心では傷ついてたって事なんでしょうか?鳴滝さんもまた意味深なまま退場しちゃいましたし、今に始まったことじゃありませんが今回もちょっと中途半端な所がありましたね(汗
でもゴーバスターズのロボットにフォーゼが乗って無理矢理ドリルキックのように、個人的にライダーと戦隊のコラボ技は面白いものがこれまた多かったので、無理矢理だからこそ『おいおいw』って感じで笑えてた部分があったのも然りです。
『オールライダー対大ショッカー』然り、『レッツゴー仮面ライダー』然り。どうもこの監督との相性が悪いみたいです。
これが最近のライダーや戦隊の映画を撮った他の監督さんの作品だったら、もっとマシだったんだろうという妄想に取りつかれてますが(苦笑)、少なくてもシリーズや歴代作品への愛、リスペクトの感じられる作品にはなっていたんじゃなかろうか、という気はします。
それとも、もっと時間をおけば、少しは寛大な気持ちで見られるようになるのかなあ???