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『容疑者xの献身』

『容疑者xの献身』_e0033570_21181440.jpg東野圭吾のベストセラー小説をキャラメルボックスが舞台化したものを、昨日サンシャイン劇場で見てきました。
2009年に上演されたものの再演で、脚本が成井豊、演出は成井豊と真柴あずき。
出演者は近江谷太朗(石神哲哉)、岡田達也(湯川学)、西牟田恵(花岡靖子)、小林正寛(草薙俊平)、川原和久(間宮隆一)、筒井俊作(岸谷由紀夫)、実川貴美子(花岡美里)、三浦剛(工藤邦明)、石原善暢(富樫慎二)、坂口理恵(米沢小代子)、前田綾(金子芹香)の皆さん。
この内で石神、草薙、米沢の三役がキャスト交代とのことです。

原作小説を読み、映画版も見に行き、実を言うと前回公演の時にも興味があったのですが、都合がつかなかったので今回やっと、という感じです。
あれだけボリュームのある小説を2時間ちょっとで上演するためには色々な改変や省略があり、また舞台ならではの効果を演出するために追加されたり膨らませたキャラクターがいるのは当然のことですが、お話を知っていてさえ最後まで惹きこまれました。
また映像化されたものは、湯川にしろ石神にしろ二枚目すぎるという点でリアリティに乏しいと思うのですが、その点もこちらの方が程良い匙加減だったかと。

ただ気になったのは、靖子が富樫を殺してしまったのが9日で、殺人事件があったと推測されているのが10日だというこのすり替え、原作だと湯川が靖子に「何故警察は9日ではなく10日のアリバイを確認したのか、不思議に思ったことはないか」と尋ねる場面が出てきますが、これが舞台版の台本にはないので石神の天才ぶりがもう一つ観客に伝わらないのではないか、ということなのですが。

上演時間は休憩なしで約2時間10分。
6/3までの上演。その後、大阪公演が6/7~12まで梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、北千住公演が6/15・16にシアター1010にて予定されています。
次は、今のところ映像化の話を聞かない<ガリレオ・シリーズ>の長編2作目『聖女の救済』の舞台化なんて如何でしょうか?
by odin2099 | 2012-05-14 21:18 | 演劇 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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