3月に発売された「ルパン三世アニメ化40周年記念」のBlu-ray、なかなかじっくりと見る時間がなくてそのまんまになっちゃってましたが、ようやく見終わりました。
2枚組で、DISC1は「新作短編」、「THE PERFORMERS/その声の魅力」、「ルパン三世音楽誕生」、「ルパン三世秘蔵映像集」、DISC2は「ルパン三世クロニクル」と「新作テレビシリーズ特報」から構成されています。トータルで4時間近いボリュームです。
新作短編は『
ルパン一家勢揃い』。
謎の孤島の屋敷に、ルパンから贈られた招待状によって次元、五エ門、不二子が集められるものの、何故かルパンはその目的を明らかにしない。
しかも屋敷には謎の鉄仮面男もおり、更には島へと向かってくる銭形の姿も…という内容。
お話そのものはちっとも面白くないのですが、ウリとなっているのはTVの第2シリーズ以来のキャストが勢揃いしていることです。
昨年末に放送されたTVSPから五エ門、不二子、銭形のキャストは変更されましたが、この作品では井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗の三氏が復帰…しているのですが、これは見ていて(聞いていて)辛いですねえ。
特に銭形の納谷さん、正直申し上げて何を言っているのか最早聞き取り辛いです。
ファンなだけに残念、というよりも残酷な気がします。
「秘蔵映像集」ではフランスとの合作作品、あの幻の
『ルパン8世』が収録されています。
当時のアニメ誌では紹介され期待もしていたんですが、諸事情で製作が中止されてしまったので残念に思っていたのですが、今回パイロット版が全篇、そして5話分をダイジェストで紹介しています。
結局何話完成していたのかは知りませんが、今日本に残っているのはこの6本分のフィルムだけなんだそうです。
しかもパイロット版はBGMとSEは入っているものの台詞はなし、他の5本は無音状態なのだとか。
これ、かなり面白そうです。
音を付けてTVのSPか何かで放送するか、DVDなどで発売して欲しいですねえ。
他にも色々な秘話が聞けてなかなか充実した内容でした。
ルパンの声が野沢那智→広川太一郎→山田康雄に変遷して行った過程とか、第3シリーズの際に音楽担当の大野雄二が続投したにも拘らずテーマ曲が変更になった理由だとか、今まであまり明らかにされていなかった事実ではないでしょうか。
『VS名探偵コナン』を除いて、全てのTVSP、劇場版、OVAも紹介されているので「ルパン三世」世界にどっぷりと浸かった気分になります。
もっとも、もうちょっと突っ込んで欲しかったネタもあるのですが、そこは大人の事情というヤツなんでしょうね。