Blu-ray&DVDの第1巻が発売されてから早一週間。
なかなかの売れ行きだそうでちょっと安心してます。
これから第2巻、第3巻と次々と発売されていくので予断は許しませんが、まだ「ヤマト」が商売になることを関係者の方々に再認識して貰えれば、今後の様々な展開も期待出来ますね。
レンタル版のリリースは今月の22日らしいので、まだご覧になっていない方も多いとは思いますが、改めて第1巻の感想をば。
第1巻は2話収録です(第2巻以降は4話収録で全7巻完結予定です)。
第1話「イスカンダルの使者」は、以前にも書いたように旧作の第1話をかなりの部分でトレースしています。
「どんな内容になっているんだろう?」と不安を覚えている旧作ファンにも、比較的新しい作品世界に入り込みやすい導入部だと思いますし、旧作を知らずにこの作品を見て「凄いな」と思っている人がいたら、既に38年も前に「ヤマト」はこれだけのことをやっていたんだと誇らしげに語ってあげることが出来るでしょう。
そして第2話
「我が赴くは星の海原」は旧作の第2話、第3話にあたるエピソードをベースにしたものですが、ここで徐々にリメイク版の旧作との違いが明らかになってきます(これまた以前に書きましたがこの第2話のサブタイトル、どうしても
「銀英伝」を連想させますな)。
ストーリー、脚本、キャラクターデザイン、作画、音楽、演出等々、全ての面でこのリメイク版を「許す」と言い切るほど自分は度量の広い寛容な「ヤマト」ファンではありませんが(苦笑)、想像していたのとはかなり違う形ながらも「これもありだな」と唸らされるだけの価値は見出したつもりです。
勿論第3話以降の展開如何によっては、前言をあっさりと翻す可能性は大です。
今も、スターシャの妹ユリーシャの謎や古代守の運命など、自分の望む方向とは違う形での噂が漏れ伝わってきていますし、最終的に「オリジナルに泥を塗った許すまじ作品」という判断を下すことになるやも知れませんが、それでも敢えてリメイクに挑んだスタッフ、キャストの勇気は称えたいと思います。
ところで今回、イスカンダルの女王は「スターシャ」と名乗ってますね。
名前の設定がそうなっているから当たり前の話で、コイツは何を言いたいのかといぶかしんでる人もいるかも知れませんが、旧作(というよりシリーズ全体)では「スターシャ」と書いて「スターシア」と読ませていたんです。
確か西崎プロデューサーの拘りだったと聞いたことがありますが、語尾が「シャ」ではなく「シア」だと、どことなく気品を感じさせてくれますので、今回も出来れば踏襲して欲しいポイントでした。
ちなみに劇場公開された
『第一章』との違いは
1、映倫マーク
2、『宇宙戦艦ヤマト2199』のタイトルは第1話部分のみ
3、第1話、第2話ともラストのサブタイトル表示が出ない
4、第1話のラストシーンから第2話のオープニングへ直結
5、エンドクレジットは第2話部分のラストに、第1話第2話をまとめたものが黒バックで流れる
といったところでしょうか。
この劇場公開ヴァージョンも何らかの形で残して欲しいものです。